働き方がますます多様化する昨今。ワーママが抱いているのは「この先も(は?)自分らしく働き続けたい」という思いではないでしょうか。これから働き続ける上で、「人とのつながり」が仕事人生にプラスになるものであることについて、多くの人は異論はないでしょう。でも、仕事と子育てを両立しているDUAL世代はとにかく多忙。目の前のタスクを処理することに精いっぱいで、ネットワークを広げる余力はないという人は少なくありません。そこで、時間がないと叫んでいる「人脈づくり苦手」記者たちが、読者に代わって、各界で活躍する「人脈の達人ワーママ」に徹底取材。等身大でできる「ムリじゃない」ノウハウを探してみました。外に目を向けることがなぜ今必要なのか。社内・社外人脈の広げ方、SNSの活用法も紹介します。

 「人脈」が仕事人生にあればいいものであることは分かっていても、仕事と子育てを両立している時期は、それどころではなく「モチベーションが上がらない」という場合も少なくありません。何かヒントをもらえるだろうか……そんな気持ちで「人脈の達人ワーママ」の元へ。その結果、ハッとさせられる数々の言葉に出合いました

今回の記事に登場する方々(登場順)
・椎葉怜子さん(ルシーダ代表取締役社長)
・千田絵美さん(フロントステージ 代表取締役)
・椿奈緒子さん(YOLO JAPAN取締役COO)
・中村亜由子さん(パーソルイノベーションeiicon company代表/founder・lotsful共同代表)
・田中里沙さん(事業構想大学院大学学長)

 (次のページから紹介します!)

 では、今後も自分らしく働き続けたいワーママにこそ仕事人脈づくりが大事な理由を次ページから教えてもらいます。

アポを取り付けても子どもが発熱したら……困る!

 そもそも、達人ワーママたちは、育児で忙しい時期にも「人脈づくり」をしていたのでしょうか。

 「正直言うと、子どもが小さいときに『頑張って人脈を広げなきゃ』と自分に課すのは、ストレスになると思います」。そう話すのはキャリアコンサルタントでルシーダ代表取締役社長の椎葉怜子さん。3歳と6歳の保育園児を持つママでもあります。「例えば、自分から目上の人に会う約束を取り付けたのに、急に子どもが発熱したらどうしよう、というような不安はつきまといますよね」