働き方がますます多様化する昨今。ワーママが抱いているのは「この先も(は?)自分らしく働き続けたい」という思いではないでしょうか。これから働き続ける上で、「人とのつながり」が仕事人生にプラスになるものであることについて、多くの人は異論はないでしょう。でも、仕事と子育てを両立しているDUAL世代はとにかく多忙。目の前のタスクを処理することに精いっぱいで、ネットワークを広げる余力はないという人は少なくありません。そこで、時間がないと叫んでいる「人脈づくり苦手」記者たちが、読者に代わって、各界で活躍する「人脈の達人ワーママ」に徹底取材。等身大でできる「ムリじゃない」ノウハウを探してみました。外に目を向けることがなぜ今必要なのか。社内・社外人脈の広げ方、SNSの活用法も紹介します。

えーっ、仕事人脈づくり特集ですか?

 ある日の編集部にて。

片野編集長 10月の前半特集は「仕事人脈のつくり方」にしようと思います!

記者A えっ!(絶句)。じ、人脈づくりですか? ここはDUAL編集部ですよね(キョロキョロ)。

記者B 子どもがいるから、夜の飲み会もすっかり縁遠くなり、出産前に培った過去のつながりで食いつないでいる感じですけど……。

記者A 正直、仕事と家庭を回すのに必死で、そんな気力体力がありません……。

記者C 恐らくDUAL読者も、仕事と子育ての両立にアップアップしていて、そのようなことを考える余裕のない人が多いと思うのですが……。

(一同うなずく)

記者A 仕事を時間内に終わらせるためにランチ時間や雑談の時間を削っている……という声も周囲からよく聞こえてきます。人脈づくりなんてまだまだ先の話かと。

記者C こんな仕事していてなんですが、そもそも「人脈づくり」という言葉も苦手で……。

記者B あんまりキラキラしている人の例を見せられても、制約あり、タスクまみれの自分にプレッシャーがかかるばかりで……

(一同うなずく)

編集長 でも皆さん、仕事人脈の大切さはよく理解していると思うんですよね。

(一同激しくうなずく)

記者C 同じメンバーで会議室にこもっているだけだと、新しいアイデアや企画が生まれないことは身をもって知ってるんです…。社外にもネットワークがあれば、いろいろなナマの最新情報が得られますよね。

記者A 社外でのちょっとした雑談からニーズに気づく、それがヒントになって、新商品や新しいサービスのアイデアにつながる…仕事のあるあるですね。

記者B 今いる場所に安住しているだけでは新しい景色は見えてこないし、「新しい思考や発想がない社員はいずれ居場所がなくなる」的な話はあちこちで聞きます。うう…耳が痛い。

記者A 目の前の仕事だけにとらわれていてはいけない、緊急ではないけど重要なことにも目を向けよう!と、あえてそうした時間を業務時間内に取り入れている企業もあるんですね。

記者B 外の世界に触れることが、改めて自分の仕事の意味を見つめ直すきっかけにもなりそう。

編集長 社外だけでなくて社内も、ですね。社内に知り合いや仲間がいれば、例えば困ったときに誰かが助けてくれて「よかった!」となることもあるかもしれません。

記者C 確かに、子どもが小さいうちは、周囲に助けてもらう必要のある場面は増えますよね。助けてくれる人がいると心強いです。

記者A 仕事の提案や希望が通りやすかったりということもありそうですね。

転職、起業、副業などがこの先「ない」と断言できる?

編集長 そ・し・て、人生100年時代ですよ! 子どもはいずれ手を離れていきます。それもそんな遠くない未来に。

写真はイメージです
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