共働き生活では、願わくば良きチームメイトでありたい夫婦。でも、夫婦喧嘩をしたとき、チームがうまく機能しないとき、ワンオペで疲れたときなど、「離婚」の言葉が脳裏によぎったことがあるかもしれません。「離婚をする」と決めていても、一番心を砕くのはやはり「子どもへのダメージ」でしょう。離婚の経験者たちに、離婚の現実や離婚後も子どもの生活を変えないための方法について語ってもらいます。また、専門家を取材し、離婚の際にすぐに必要となるお金や長期的に必要なお金、離婚以外の選択肢として夫婦関係を再構築するために知っておきたい心構えや方法も紹介します。

 人生には3つの坂があるといいます。上り坂、下り坂、まさか

 これは、結婚式の定番すぎるスピーチでもありますが、離婚はカテゴリーとして「まさか」に入るのではないでしょうか。というのも、離婚を前提に結婚をする人は基本的にはいないはずだからです。

 共働きカップルで、夫婦ともにある程度経済的に自立していれば、離婚というのは選択肢の一つとしてそれほど難しく考えずにかじを切れてしまうものかもしれません。今は夫婦円満だから大丈夫と思っていても、いつ、どんなきっかけでその「まさか」が訪れるかは分かりません。今回の特集では、その「まさか」の事態が起こっても予備知識として知っておいて損はない、子連れ離婚に関する知識や、夫婦関係が悪化してしまったときに結婚継続(続婚)に向け前向きに歩み寄るための対策などを紹介します。

 では、今、皆さんの夫婦関係はどうなのでしょうか。読者アンケートの回答から見えてきた実態や、別居経験者・離婚経験者からのアドバイスを紹介します。

本アンケートは2019年8月22日~9 月12日にインターネット上で実施。回答者549人。内訳は女性が497人、男性が52人。平均年齢は42.2歳でした。結婚している人は477人、離婚経験者は68人、未婚は4人。