「無理せず仕事と育児を両立したい」「子どもと過ごす時間をなるべく増やしたい」「子どもの生活リズムを守りたい」…。短時間(時短)勤務中の人が制度を利用している理由はそれぞれですが、皆が一様に感じているのは、「このまま時短を続けていて大丈夫?」という迷い。日経DUALが実施したアンケート調査でも、350人近くの時短ママたちから「キャリアの展望が開けない」「仕事でやりがいが感じられない」「収入が下がっているのに仕事量はそれほど減らしてもらえない」「職場で居づらい」といったさまざまな不安や不満、悩みの声が寄せられました。そこで、時短ママたちがはまりがちな「キャリア迷路」を抜け出す方法を徹底取材。時短勤務でもキャリアアップする方法、フルタイム勤務へのスムーズな移行法も紹介します。

時短ママの「キャリア迷路」脱出法

 短時間勤務制度(時短制度)はキャリア形成にさまざまな影響を与えますが、収入面での影響も大きいもの。

 経済エッセイストで社会保険労務士の資格も持つファイナンシャル・プランナーの井戸美枝さんは、「時短制度を利用しても収入が変わらない企業も出てきてはいます。ですが多くの企業で、時短制度を利用すると収入は減ります」と指摘します。また、アンケートにも収入に関する悩みは多く寄せられています。

時短ママ、収入の悩み

■時短取得のため収入が下がり、各種手当もゼロに。収入や仕事内容、評価すべてで不満があり、モチベーションがダウンした(研究・開発、正社員、子どもは年少と小2)
■仕事量はフルタイムと同じなのに収入は7分の6、ボーナスもきちんと減らされて、短時間で仕事をこなすことへの評価もない(企画・調査・マーケティング、正社員、2歳と中学生以上)
■時短の分、収入がだいぶ減るので生活費の工面に苦悩している(一般事務、正社員、2歳と年長)

日経DUAL「『時短』取得と継続、終了に伴うキャリアの悩みアンケート」より
詳細は第1回参照

 時短勤務を選ぶと、実際にはどれほど減収になるのでしょう。また、そもそも時短勤務を取る以外に、働き方の選択肢はないのでしょうか。収入面を含め、トータルで時短勤務にすべきかどうか(続けるべきかどうか)を判断するためのチェックポイントを、井戸さんに、次ページから具体的に解説していただきます。

次ページから読める内容

  • 各種手当の扱いも確認を
  • 支出面でラクになるのは社会保険料と健康保険の保険料
  • 時短によるキャリアダウンは後々まで収入に影響を及ぼす
  • フレックスタイム制度やテレワークでフルタイム勤務が可能に

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