求人数が減って競争率が高くなっている
「もっと在宅勤務がしやすい会社に転職したい」「コロナで会社の業績が下がり、先行きが不安」――。新型コロナをきっかけに、今の働き方や勤務先に疑問を感じ、転職を検討している人もいるでしょう。
しかし、転職環境はコロナ前より厳しくなっています。7月の全国の有効求人倍率は1.08倍で7カ月連続で低下。人材紹介サービス「エン エージェント」で35歳以上の転職支援に携わる井用崇之さんは、「業種や職種によって差はありますが、全体的に35歳以上の求人数は、コロナ前と比べて10%程度落ち込んでいるという印象です」と語ります。
さらに井用さんは、「コロナ前に比べて、企業側の採用選考の基準が厳しくなっていると感じます。求人数が減って競争率が高くなっている上、企業にとっては人材育成にコストをかけられる状況ではないため、より専門性が高く、スキルの高い人材が求められています」と話します。
そんな状況下で、転職を成功させたママがいます。製薬会社の営業(MR)として15年以上勤務し、5歳と3歳のママであるMさん(仮名・38歳)は、在宅勤務で人生を見つめ直したことをきっかけに転職活動を開始。3月から4月にかけてオンライン面接を行い、この7月に医療系メディアを手掛ける企業に内勤として転職しました。
Mさんが取った「戦略」とはどのようなものでしょうか。次のページから紹介します。