過熱する中学受験を回避したい、地元の小学校とは違う教育環境で過ごさせてあげたい……。これまで「専業主婦家庭のためのもの」と思われていた「小学校受験」に、共働き家庭が挑むケースが増えているといいます。とはいえ、いわゆる「お受験」は、本当に共働き家庭でもできるものなのでしょうか? 本特集では、 そもそも小学校受験をする必要があるのか、ないのか? を知るべく、小学校受験のメリット・デメリット、受験塾や入学後のお金事情、お受験の内容、共働き家庭にお勧めの私立・国立小学校について、専門家や経験者を徹底取材しました。

する? or しない? そもそもできる? 共働き家庭の「小学校受験」

お受験撤退を選んだ共働きママの本音

小学校受験を決断したものの半年で撤退しました(編集部員A)

「小学校受験をさせたいと考え、年中の秋から受験用の教室に通わせ始めました。教室からは毎日自宅でプリント学習をするように言われましたが、共働きのわが家は、もともと保育園から帰宅後は、食事を食べさせ寝かしつけるだけで精いっぱいという毎日でした。

何とか時間をとりたいと思いましたが、夕方はもちろん朝もなかなか時間が捻出できず、ペーパーは週に数回が関の山でした。次第に教室で明らかに準備不足の息子がついていけていない様子にストレスを感じるようになり、焦る気持ちから、勉強を嫌がる息子を怒ってしまう回数も増えていきました。そんな中息子もますます勉強を嫌がるようになってしまって……。親子のストレスが増えていく中でこのまま続けたら、親子関係にも影響するのではと不安を感じ、受験しないことを決めました」(編集部員A談)

 上記は、一昨年前に小学校受験準備を始めたものの、半年で撤退したというDUAL編集部員Aの話です。こうした話を聞くと「共働き家庭ではやはり難しいのだろうか」と腰が引けてしまいそうですが、本当に共働きでは難しいのでしょうか?

 これについて、小学校受験大手、伸芽会教育研究所所長の飯田道郎さんは「共働きだから受験は無理ということはない」ときっぱり。

 「まず、今は入試で共働きであることが不利になることはないと思っていいでしょう。共働き家庭に時間的余裕がないのは事実ですが、受験のためにキャリアを中断した母親が『仕事を辞めても意外と時間はできなかった』と話していたことがありました。実際共働き家庭でも合格を手にする子も多い中で、必要なのは時間がないなりに寄り添う工夫だと思います」

 とはいえ、そもそもお受験未経験の共働き家庭にとっては「小学校受験って一体どんなもの?」ということも分からないのが実情です。

 次のページから、小学校受験で一体どんなことをするのか、そのリアルな内容や、共働き家庭が受験を乗り越えるために必要な心構えや注意点について、飯田さんと、心理学とコーチングを使ったアプローチで多くの子育て相談に応じている東ちひろさんにそれぞれ聞いていきます。

小学校受験何をどう準備するの? 親はどう寄り添えばいい?

・小学校受験の内容とは? そのために必要な準備とは?
・子どものやる気の育み方
・勉強嫌がる子にイライラしてしまったときはどうすればいい?

次ページから読める内容

  • 入試で問われるのは暮らしそのもの
  • 付け焼き刃の対策では合格は不可能
  • お受験にのめりこむあまり、子どもに負荷をかけないためには?

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