今、多様なジャンルで「持続可能」がキーワードになっています。ワーママの働き方でも同様です。コロナ下で在宅勤務が普及し、時短を取らなくてもフルタイムを維持しやすくなったことで、キャリアも育児も両方を追っていきたいと考えている人が増えています。一方で、仕事と家事・育児のメリハリがなくなっていると感じている人もいるでしょう。キャリアダウンはしたくない、仕事のやりがいや成長は諦めない。でも、睡眠時間や子どもとの触れ合いを犠牲にするなど、無理もしたくない……。

仕事を上手にコントロールし、長期的に仕事と育児を持続していく意識はますます必要になっていきます。この、持続可能な「エコドライブなキャリア=エコキャリ」実現のために、これからのワーママが身に付けるべき戦略をお伝えします。

「無理しないワーママ」になる! 持続可能な「エコキャリ」戦略

働き続けることを阻む「モヤモヤ」の蓄積

 「昔と比べれば、仕事と育児を両立しやすい世の中になりましたが、仕事も育児も中途半端になっている気がする、周囲に迷惑をかけているのではとモヤモヤしている、といった声はよく聞こえてきます」

 女性のキャリア開発について詳しく、ワーママを対象とした研修なども多く手掛ける、日本マンパワーのソリューション企画部企画開発1課専門課長の小出真由美さんはそう話します。

 仕事における成果ややりがい、成長は諦めずに、時間面でもメンタル面でも無理しない働き方を実現するには、高度な交渉力やマネジメント能力が必要と考える人も多いでしょう。でも小出さんはこう言います。「日々のコミュニケーションを工夫したり、小さな『巻き込み力』を身に付けたりすることで、理想の働き方を実現することは可能だと考えています」

 それができる人は、コミュニケーションの観点で、何を「やっていなくて」、何を「やっている」のでしょうか。小出さんによると、よくやってしまいがちな「誰かが気付いてくれるのを受け身で待っている」「不満ばかり言う人と思われたくないので我慢する」などはすべてNGということ。

これはOK? NG?

・とにかく頑張っていれば上司や周囲に気付いてもらえると考えている
・不満の多い人だと思われたくないので我慢し続ける
・上司に「業務量が多く、もうできません」と言う
・業務の無駄なフローを見つけ、リーダーシップを取って「カイゼン」
・時間がないので雑談の時間を減らして仕事をする

 例えば、自分に課された仕事のフローに無駄があることが分かっているけれども、声を上げる時間や余裕がないから、それを守り続け、結果的に睡眠時間を削って仕事をしている……といったケースもあるかもしれません。

 「そこで諦めず、でも自分も無理をせず、工夫できるポイントはあるのです」。そう話す小出さんに、NG行動とその理由、持続可能な働き方を実現するために具体的に心がけたいことを次ページから詳しく聞きます。

「持続可能」を実現するために
心がけたい10のポイント


ポイント(6)「人生のハンドル」は自分が握るという長期視点を忘れない
ポイント(7)コミュニケーションは「ロジカル」に!
ポイント(8)自分も相手もウィンウィンになるアサーション
ポイント(9)日常的な「巻き込み力」を身に付ける
ポイント(10)時間のない人こそ雑談が大事

(1)~(5)は2回目記事で解説済み
ポイント(1)自分の要望など伝えてはいけないという「思い込みの縛り」から解放される
ポイント(2)仕事や生活における「自分の理想バランス」を探る
ポイント(3)育休取得や子育て経験を「弱み」と捉えないメンタリティーを持つ
ポイント(4)会社からの期待値を「上手に」調整する
ポイント(5)「頼る」に付加価値を付ける

次ページから読める内容

  • 「やらされ感」が持続を不可能にする?
  • 「頑張っていれば、誰かが認めてくれる」は幻想
  • 表面的に「相談」、実は「交渉」で業務量は調整できる
  • 無駄な仕事と感じている業務をどうするか?
  • リーダーシップは取らずに周囲を巻き込む
  • 「お互いさま心理」が発動する職場を目指して

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