すぐ泣いたりわめいたりするのは自然なこと? それとも、打たれ弱い性格なのかも…? そんなふうに子のメンタルに不安を抱える場面はあるかもしれません。この先、子どもが何か困ったことにぶち当たっても壁を乗り越えていけるように、身に付けたいのは、強くてしなやかな心。そうした心を育てるために、子どもとの関わりの中で親ができることはあるでしょうか。専門家を取材しました。

レジリエンス、しなやかさ、負けないメンタル… 「心が強い子」の育て方

娘の繊細さに焦って空回りの日々

 編集スタッフAは夫と5歳の娘、3歳の息子の4人家族。娘は外ではおとなしくて一見手のかからないタイプですが、非常に繊細で気に入らないことがあるとすぐに泣き出してしまう上、人見知り・場所見知りがはげしい子。0歳から通い慣れた保育園でもいまだにお別れ泣きをする朝があるほどです。

 また娘は「恥ずかしいから」と挨拶が苦手で、朝先生に「おはようございます」と声をかけられても、挨拶はおろか先生と目を合わせることもなくうつむいたまま通り過ぎます。教室に入る際に「必ず先生にご挨拶するのよ」と言ってみたり、先生の前で立ち止まり、「ほら挨拶しなさい」と促してみたり。でも、そんなことをすると娘はますます固まってしまいます。もちろん近所の人や、いつも行くお店の人に対しても同じです。

 来春から小学生。こんな調子で大丈夫? 新生活に慣れず、学校に行けなくなったりしてしまうのでは? と心配が膨らみ、半年前から「新しい環境に慣れる」ことと「保育園以外でお友達をつくること」を目的として、体操教室に通わせています。けれど、週に1度の体操教室通いも「行きたくない~! ママと一緒がいい~!!」と阿鼻叫喚の騒ぎです。

 そろそろ挨拶くらいできるようになってほしいし、行き渋りをせず、習い事を楽しんでほしい。新しい場所で友達をつくる経験をしてほしい……。親の私がそう思うほど、娘は硬直してしまうという、かみ合わない状況に焦りが募ります。

 こうした状況を何とか脱却すべく、特集2本目「レジリエンス育むには 子の気質を理解することから」での子育てコーチング菅原裕子さんのアドバイスと、特集3本目「不登校や行き渋り 親の問い詰めがダメな理由は」で精神科医の宮島賢也さんが紹介するメソッドを子育てに取り入れることに。

 約1カ月間、すがる思いで実践したところ、徐々に娘だけでなく親の気持ちにも変化が現れ、娘は体操教室に泣かずに行けるまでになりました。

 この間、親の私が心掛けたことと、それに対する娘の反応とは? 次ページから具体的にお伝えします。

次ページから読める内容

  • 娘の気質を確認して納得
  • 「体操教室行きたくない問題」でモヤモヤ
  • 「娘と一緒に扉を開けてみよう」と思いつく
  • 味噌汁作りで「責任」と「失敗」を学ばせたい
  • ついに娘に体操教室でお友達が!
  • 娘が持つ「育つ力」を実感

続きは、日経xwoman有料会員の方がご覧いただけます

ログインはこちら
もっと見る