すぐ泣いたりわめいたりするのは自然なこと? それとも、打たれ弱い性格なのかも…? そんなふうに子のメンタルに不安を抱える場面はあるかもしれません。この先、子どもが何か困ったことにぶち当たっても壁を乗り越えていけるように、身に付けたいのは、強くてしなやかな心。そうした心を育てるために、子どもとの関わりの中で親ができることはあるでしょうか。専門家を取材しました。

レジリエンス、しなやかさ、負けないメンタル… 「心が強い子」の育て方

生まれつきレジリエンスが低い子はいない

 子どもがちょっとしたことで泣いたり、うまく友達と遊べなかったりすると、「うちの子、この先大丈夫?」と心配になることもあるでしょう。長い人生、壁に突き当たったり、失敗をしたりする困難が少なくないことを知る親にとって、子どもが見せる繊細さや不器用さは不安を感じさせることかもしれません。

 子育てコーチングの専門家でNPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事の菅原裕子さんは、「繊細さ=心の弱さではない」と言います。

 「どんな環境でもやっていける忍耐力や柔軟性は、レジリエンスとも呼ばれ、人が生きていく上で不可欠な心の力といえます。最近注目され、わが子のレジリエンスを高めたいと考える親も増えていますが、実は、レジリエンスがもともと低い子はいません。繊細だったり、引っ込み思案だったりすると、親はそう捉えてしまいがちですが、繊細さや引っ込み思案というのは子どもたちが持って生まれた気質であり、別の話です。気質は変わりませんが、レジリエンスは、気質に関係なく、親の意識と接し方次第で強まったり弱まったりします。自分の意見が主張でき『強く』見える子でも、心の力が育っていなければ何かの失敗でポキッと折れてしまうこともあるし、繊細で『弱く』見えても、粘り強い忍耐力で挑戦し続けることができる子もいます」

 子どもが何歳であれ、遅すぎることはないそうです。気づいた時から適切に接していけば、そこから、子どものレジリエンスは育っていくというのです。

次ページから読める内容

  • 親が接し方を誤りやすい3つのタイプとは?
  • 「自分はこれでいいんだ」と子どもが思える声がけを
  • 遅刻したのは親のせい?
  • 不快な状況で原因と結果に向き合う心の強さ

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