都市部に住んでいると、受験をする・しないにかかわらず、塾に通う子が少なくありません。近年では小学1年生から有名進学塾に通う子も増えています。そんな状況が気になりながらも「そもそも、今どきの塾の世界が分からない」と入り口で困っている親も多いのではないでしょうか。そこで、本特集では、共働き親に向けて塾の世界の全体像を解説します。低学年からの塾通いのメリット・デメリットや、塾選びの際に共働き親が重視すべき点、「下位クラスになったら通う意味はない」と言われる噂の真相など、親が知りたいギモンも徹底取材。有名進学塾にわが子を通わせた共働き親の声も紹介します。どうぞご期待ください。

共働き目線の塾研究

低学年の塾は週1回。得られるメリットは?

 低学年時代は思い切り遊びながら、公文や通信教育で読み書き・計算力を身に付ける。進学塾に通うのは小3の2月から。これが中学受験の定番コースと言われています。しかし、最近は、1~2年生から大手進学塾に通わせる家庭が増えています。中学受験が盛んなエリアでは、人気進学塾の小3の2月の入塾テストが狭き門になるため、その対策として低学年から入塾する子どももいます。

 このような状況に、わが家は出遅れているのではと焦る親がいるかもしれません。一方、低学年から塾に通わせることで、子どもらしくのびのび遊ぶ時間を持てないのではと複雑な思いを持つこともあるでしょう。1~2年生で進学塾に通うことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。のびのび遊ぶ時間は持てなくなってしまうのでしょうか

 早稲田アカデミー元講師で小学校教諭の経験があり、現在はグローバル教育に関する個別相談サービスなどを運営するEdu.torの執行役員として、教育に関わっている神戸鉄郎さんに話を聞きました。


 首都圏の大手進学塾の1~2年生コースは週1回、70~90分の授業で算数と国語を学びます。入塾テストがあり、成績別にクラス分けされます。神戸さんは低学年からの進学塾通いのメリットとして、次のような項目が挙げられると話します。

【低学年からの塾通いのメリット】

1.中学受験のプロ講師に低学年から見てもらえる
 「教え子を上位校に合格させてきたプロ講師の指導を受けることで、低学年の頃にすべきことなどのアドバイスをもらえます」

2.進学塾に早く慣れることができる
 「低学年コースでは、講師は子どもが『勉強は面白い』と思えるような雰囲気づくりを心がけています。『塾は楽しいところ』という意識付けがされやすいので、小3の2月でスムーズに本格的な受験勉強のスタートを切ることができます」

3.学習習慣が身に付き、思考力や発想力が鍛えられる
 「週に1回、塾で勉強し、それ以外の日は家で宿題をすることから、学習習慣が身に付きます。ある程度の時間、机に向かって勉強に向き合うことができる『勉強体力』も養われます。これは、高学年で受験勉強が本格化したときに必要な力です。

 公文や通信教育でも学習習慣は身に付きますが、学ぶ内容に違いがあります。公文や通信教育は、読み書きや計算の反復といった基礎学習がメインです。塾では思考力や発想力を鍛える内容が中心となります」

4.学校以外の友達ができる
 「勉強や読書が好きな子が比較的多いため、学校とは異なるタイプの友達が得やすいです」

 一方で、低学年からの塾通いにはデメリットもあります。メリットに魅力を感じて通わせる場合も、次に述べるようなデメリットがあるかもしれないと意識しておくことが大切だと、神戸さんは指摘します。

この記事で読める内容
【低学年からの塾通いのデメリット】
1.途中で○○○して○○する恐れがある
2.学習内容が直接○○と関係しない
3.基礎学力を身に付ける場所ではない
4.良くも悪くも○○○○が芽生えやすい
5.親の○○につながる

次ページから読める内容

  • 基礎学力や勉強の仕方は塾通いだけでは身に付きにくい
  • 勉強に熱中できる子は塾通いに向く
  • 塾以外の6日間に意識したい基礎体力と熱中力

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