親世代の子どものころと、定義や教育手法は変化

 経済協力開発機構(OECD)が2018年に15歳を対象に実施した学習到達度調査(PISA)で、日本の「読解力」が15位に後退したと話題になりました。読解力が大事だと思っている親にとっては、気になる事実です。「コロナ休校で課題が見えた教育の情報通信技術(ICT)活用の遅れと『PISA型読解力』の順位後退の話は無関係ではありません」と東北大学大学院教授の堀田龍也さんは指摘します。特集の2回目(7月17日掲載予定)で詳しく聞きました。

 時代の変化するスピードは速く、親世代が子どもだったころと、読解力の定義や、教育手法も変わっています。

 来るべきAI時代には、どのような読解力が必要になるのでしょうか。16歳から米国で学び、ハーバード・ビジネススクールでMBAを取得した後、起業して最先端のAIビジネスの現場に身を置きながら、5歳と10歳の子どもを育てるパロアルトインサイトCEOの石角友愛さんに話を聞きました(特集の3回目、近日公開予定)。

 また、近年存在感を増している国語専門の塾では何を教えているのか(特集の4回目、近日公開予定)、気になる人は多いでしょう。読解力重視の傾向が強まる適性検査型などの中学入試に強くなるためのヒント幼児から家庭で取り組める習慣も取材しました(特集の5回目、近日公開予定)。日々読解力を使いこなしている達人たちが選ぶ「私の読解力が目覚めた1冊」も紹介します(特集の6回目、近日公開予定)。

 今「伸ばしたい読解力」とはどんな力なのか。多角的に迫りますので、ぜひご期待ください。

写真はイメージです
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構成・文/小林浩子(日経DUAL編集部) イメージ写真/PIXTA