自由回答では下記のような意見がありました。

【親子の会話などで】
・親子の日常の会話で豊富な語彙を使うよう心がける(51歳/女性/子どもは小3と小5)
・理解できる、できないにかかわらず、どんな質問にも易しい言葉で深い内容まで答えるようにしている(35歳/女性/子どもは年長)
・子どもに意見を聞く(47歳/男性/子どもは中1以上)

【テレビや新聞で】
・小学生新聞を購読して、ニュースを親子の話題にする。質問する、感想を話し合う、記事要約を勧めている(45歳/女性/子どもは小5)
・テレビなどで子どもが初めて聞いたと思われる単語は、流さずに「どういう意味?」と説明させる(44歳/女性/子どもは小5)
・新聞・本・テレビなどで出てきた言葉の解説をしている(44歳/女性/子どもは中1以上)

【人との関わり】
・「読解力=本が読める」ではなく、「相手の言いたいことを理解する」力だと思っているので、未就学児の今は文字にこだわらず、実生活でいろいろな人や子ども同士で関わり合って、社会生活を経験することが大切だと思う(36歳/女性/子どもは年中)

【問題集など】
・ドリルなど問題集の問題文を必ず声に出して自分で読ませる(40歳/女性/子どもは年長)
・読解力ドリルを毎日している(45歳/女性/子どもは年長と小2)
・問題を解いていて「分からない」と子どもに言われたら、「とにかく何度も問題を読んで」と言ってみている(46歳/男性/子どもは年長)
・5分間ドリルを解かせている(37歳/男性/子どもは小4)

【その他】
・上の学年のレベルの本(絵がなく手に取りにくいような本)は、オーディオブックを利用して耳で聞かせている(37歳/女性/子どもは1歳と小2)

「忙しいので続けられない」「何をしたらいいか分からない」

 読解力を伸ばす試みに関して、難しいと感じる点を聞いてみたところ、上位3つは下記のようになりました。

1位 親が忙しいので続けられない 37.0%
2位 何をしたらいいか分からない 33.6%
3位 子どもが嫌がるので続けられない 23.9%

 自由回答では下記のような声がありました。

「子どもの意欲を引き上げるのが難しい」(46歳/女性/子どもは小1とその他)
「塾、学校の課題などが増えてくると、そのための時間が取れなくなってくる」(40歳/女性/子どもは小2と小5)
「子どもが3人おり、上の子だけに使える時間が少ない」(34歳/女性/子どもは1歳、年少、小2)
読み聞かせだけでは限界があり、それ以上の段階へステップアップできずにいる」(42歳/女性/子どもは年少と年長)
「子どもが興味を持てる教材を探すのが大変」(41歳/女性/子どもは小1)
「本人の興味、関心、意欲が占める部分が大きい力なので、親として思い切り働きかけができない」(44歳/女性/子どもは中1以上)
「どう説明したら理解してくれるのかが分からない」(46歳/男性/子どもは年長)
親の根気と継続する努力にエネルギーが必要なこと」(45歳/女性/子どもは小5)
「小学校高学年になってから伸ばそうと思っても、なかなか伸ばせない。どうしても『学習』という形になり、勉強のイメージが抜けず子どもがやりたがらない」(52歳/女性/子どもは中1以上)

 また、別の質問の自由回答では、「目に見えるものではないので、効果が分かりません」(43歳/女性/子どもは年少と小4)という悩みの声もありました。

 子どもが豊かに学び、働き、生きるためには読解力を伸ばすことが重要だとの声が多く出た一方で、どうしたら伸ばせるのか、本当に伸ばせているのか、分かりづらいと感じている人も少なくないようです。