- (1)子どもに性をどう伝える? パパとママに聞いた
- (2)未就学児の性教育 NO!と主張する大切さも伝えよう
- (3)小学生の性教育 リスク以外にも伝えるべきことがある
- (4)小島慶子 動じず逃げず 幼児期から対等な性教育 ←今回はココ
- (5)性教育始めるタイミングは?親の疑問3つに答えます
性教育を通じて、命へのリスペクトを持ってほしかった
学校や塾では教えてくれない性に関する詳しい知識。おのずとそれを担うのは「家庭」ということになりますが、「よしよし、それでは私が担うとするか」と自信を持って伝えられる親が、どれほどいるでしょうか?
性教育は、子どもの質問に対して大人が聞こえないフリをすれば、子どもは「いけないことを聞いた」と思って質問することをやめてしまい、ニヤニヤしてごまかそうとすれば、ゆがんだ性のイメージを伝えることにもなりかねません。子どもの学びを豊かなものにできるかどうかは、それを担う「大人の姿勢」にかかっているのです。
小島慶子さんはこれまで、二人の息子に対し、突然の質問にも動じず、ファンタジーに逃げず、対等に向き合ってきました。
「私が子どもの性教育に真剣に取り組もうと思ったのは、息子たちに、性について知ることを通じて、命の尊さを知ってほしかったからです。命ってすごい!というリスペクトから入ってほしかった。だから最初が肝心だと思いました。大人が『性=エロ』と思い込んでいると、子どもからの不意打ちの質問に動揺してしまいます」
例えば、幼児期の息子たちの「赤ちゃんはどこからきたの?」の質問に対し、小島さんはこう返していました。
性教育は本来、タブー視するものでも特別視するものでもありません。次のページから、小島さんがどのような性教育を息子たちに実践してきたのか、また、大人が知っておきたい性の知識などについて詳しくお聞きしました。