日経電子版読者に「日経xwoman」割引料金を開始

  1. 日経xwomanトップ
  2. DUAL
  3. 子育て・教育
  4. 中学受験 途中から参戦、直前撤退 方向転換どう考える?
  5. 中学受験からの撤退考える前に親が見直す5つのポイント

中学受験からの撤退考える前に親が見直す5つのポイント

中学受験に向き不向きがあるとするなら、それは親のほう。「親の心が折れる前に、目を向けるべきこと」を教育家の小川大介さんが指南


一般的に中学受験の準備は小学3年生の2月から始まります。ただ、親子でよく話し合った上で通塾をスタートしても、高学年になって思うように成績が上がらなかったり、地元の公立中に行きたい理由ができたりして、「やっぱり受験をやめる」となる可能性はあります。逆に、中学受験をするつもりがなかったのに、途中から「やっぱり受験しようかな」と迷い始めるケースもあるでしょう。そんな重大な「方向転換」に、親は、そして子どもはどのように対処すればいいのでしょうか。中学受験の専門家や、方向転換を経験した当事者たちに取材しました。

中学受験 途中から参戦、直前撤退 方向転換どう考える?

 教育家の小川大介さんは、これまで中学受験のプロとして、6000組以上の親子と面談をしてきました。小川さんは、「私の経験上、『中学受験をやめたい』と言い出すのは、過半数以上が親からです。肌感覚ですが、親が7割くらいだと感じます」と話します。

 親が「中学受験をやめたい」と言い出すのは、メンタル面の理由からであることが多いそうです。親が、子どもの成績に左右されてしまって自身の精神状態をコントロールできなくなってしまう、子どもをどう支援したらよいのか分からず無力感にさいなまれる、中学受験を通して子どもに何を達成してもらいたかったのかビジョンが分からなくなってしまうといった心理状態に陥る傾向があるといいます。

 小川さんは、中学受験をやめるかどうか判断に迷う状況には、「子どもでなく親に乗り越えるべき課題があります」と指摘します。「そもそも、中学受験は子どもが成長する機会なのです。その意味で、中学受験に向いていない子どもはいません。中学受験に向き・不向きがあるとするなら、それは大人のほうです。例えば、ネットなどで集めた情報や、塾のテストやクラス分けの結果ばかりに振り回されたり、子どもの日常に関わろうとしないでテストの点数だけに口を出したりする親は、中学受験に向いていません」と話します。

 「そうした親は、『中学受験に向いている子どもは、設定した目標に向けて、予定通りに成績を上げられるなど、大人の期待に応えて、頑張れる子ども』と考えがちです。しかし、そうした思い込みが、親子共に中学受験をつらいものにしてしまうのです。子どもから『もう受験はいやだ』と言い出す場合も、親が学習方法や子どもへの態度を間違えているなど、関わり方に問題があることが少なくありません」と小川さんは話します。

 では、子どもの意欲をそいで足を引っ張らないために、親はどうすればいいのでしょうか

模試の成績速報を見て「受験撤退」の文字が頭をよぎることも(写真はイメージ)
模試の成績速報を見て「受験撤退」の文字が頭をよぎることも(写真はイメージ)

次ページから読める内容

  • 中学受験 追い詰められる親の共通点は
  • 撤退を決断する前に見直したいポイント

続きは、日経xwoman有料会員の方がご覧いただけます

ログインはこちら
もっと見る
受験セミナー

小川大介
小川大介 教育家、中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。京都大学在学中より大手塾で看板講師として活躍後、中学受験プロ個別指導塾を創設。6000回を超える面談を通して子どもが伸びる秘訣を見いだす。受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評があり、幼児教育から企業での人材育成まで幅広く活躍中。『5歳から始める最高の中学受験』(青春出版)など著書多数。lit.link/ogawadaisuke

…続きを読む