撤退を挫折にしないために知っておきたいこと

 都内では中学受験率が高く、学年の半分以上が中学受験をするような小学校もあります。そのために親は、「周りがするので、わが家も中学受験をしないといけない」と焦りを覚えてしまうかもしれません。しかし、文部科学省の学校基本調査のデータ(2020年)では私立中学に通うのは日本全国で約7%。つまり、全国的に見ると中学受験はレアであり「別にしなくてもいい受験」といえます。

 子どもの気持ちを尊重して途中でやめることになっても、内心では「これまで受験塾に通ってきた時間とお金がもったいない気がする」「せっかく勉強をしたのに…‥」とモヤモヤしたり、悩んだりすることもあるでしょう。特集3本目「撤退を挫折にしない 親の態度が子どもの未来をつくる」では、中学受験をやめる場合でも、子どもにとって「挫折」にしないために親が言動で気を付けることや、公立中学に進学して高校受験がうまくいく家庭の特徴などを紹介します。