小学生の子どもたちに大人気の『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)で、動物たちの知られざる生態を楽しく伝えている、動物学者の今泉忠明さんに上編、中編、下編の3回にわたって話を聞くこのシリーズ。下編の今回は、中編に続き、「視点を変えた」自然体験や、子どもの興味・関心を伸ばす親のコツ、声かけのヒントなどについて話を聞きました。
子どもたちの健やかな成長のためには、外に出て体を動かしたり、自然体験をしたりすることが欠かせません。密にならない場所や時間帯を考慮しつつ、可能な範囲で、今泉さんのアドバイスをぜひ実践してみてください。
父親が動物学者だった今泉さんは、小学生の頃からネズミの標本を作る「お手伝い」をするなどさまざまな自然体験をして育ち、やがて親になった後は、息子が小さい頃から親子で富士山登頂に挑むなど一緒に多様な自然体験をして育て、結果的に息子も動物学者になりました。
三世代動物学者である今泉さん一家のような自然体験をまねするのはなかなか難しいかもしれませんが、ハイキングや身近な公園などの近場で自然体験するときに、その要素を取り入れてみるのはいかがでしょうか。