もうすぐ、待ちに待った夏休み! コロナ禍で旅行の計画が立てにくく、「まだ何の予定もない」という家庭も少なくないでしょう。それでも充実した思い出の夏にするために、ぜひ提案したいのが、短期の習い事&個別指導や近場の自然体験などを通じて「〇〇ができるようになった!」という達成感を味わわせてあげること。数日~数週間で達成感を味わえたら、親子にとって自信になるはず。遠出できなくても、この夏を楽しく、有効に過ごすための「楽しい・近い・短い」習い事や体験を紹介します(東京都に緊急事態宣言が再び発令されました。状況に応じて、密にならない場所や時間帯を選ぶなどして感染対策に留意しましょう)。

学校のプール授業に関する「わが家の危機的状況」

 「スイミングスクールに通っている子は泳げる。自分は通っていなくて泳げないから学校のプールは嫌」。私、編集Cの小3の娘であるA子は5月ごろから、そうつぶやいていた。

 さかのぼると、1年のときは天候の悪い日が多く、数えるほどしかプール授業が実施されなかった。ちょっと潜る練習をしたり、バタ足のまね程度のことを少ししたりして終わったらしい。そして、2年の夏は、コロナ禍でプールの授業がなかった。連絡が来たとき、娘が「やったー」とガッツポーズをしていた姿をはっきりと覚えている。A子は、浮輪を抱えて「プールへ行く」ことは好きだ。しかし、学校のプールには浮輪はない。3年になり、A子は憂鬱そうだった。

 自宅近くのプールまで指導者が来てくれて、水泳のマンツーマンレッスンをしてくれるサービスがあることは知っていた。「やってみたい?」と聞くと、「泳げるようになれるならやりたい」とA子は答えた。親が思っている以上に、泳げないことを気に病んでいたよう。A子の現状レベルは「水に入ることは怖がらないが、けのびもできない。ビート板を持って顔を上げたまま、数mのバタ足ができる程度で、自力では泳げない」といった感じだ。

 指導を依頼したのは個人指導型スイミングスクール「東京スイミーSS」。1回1時間×3回のレッスンを設定できた。「上達しなかったらどうしよう……」という一抹の不安も抱えながらのスタート。果たして目標を達成できるのか? マンツーマンレッスンの利用価値は?

 ほれぼれするような「声かけ」などわが子への指導手法を知り、親も心揺さぶられてちょっぴり成長した、3回にわたる水泳レッスン体験記を次ページから詳しくリポートする。

マンツーマン短期レッスン ◆「よかった!」ポイント ・主体性を大事にした指導をしてもらえた ・密度が濃く、時間を効率的に使えた ・本人のペースに合わせてくれた  ◆注意ポイント ・団体レッスンと比べると価格は高め ・プールまで親の送迎は必要 (*別途送迎サービスがある場合も)