もうすぐ、待ちに待った夏休み! コロナ禍で旅行の計画が立てにくく、「まだ何の予定もない」という家庭も少なくないでしょう。それでも充実した思い出の夏にするために、ぜひ提案したいのが、短期の習い事&個別指導や近場の自然体験などを通じて「〇〇ができるようになった!」という達成感を味わわせてあげること。数日~数週間で達成感を味わえたら、親子にとって自信になるはず。遠出できなくても、この夏を楽しく、有効に過ごすための「楽しい・近い・短い」習い事や体験を紹介します(東京都に緊急事態宣言が再び発令されました。状況に応じて、密にならない場所や時間帯を選ぶなどして感染対策に留意しましょう)。

夏休みを新たな習い事の「種まき」のきっかけに

 コロナで長期旅行や帰省の計画が立てられていないのであれば、子どもと一緒に、1日単位でもできるような、さまざまな体験に出かけ、新たな習い事などの「種まき」にするというのはいかがでしょうか。

 「ピアノなのか、サッカーなのか、バレエなのか、興味・関心や、向き・不向きは子どもによって異なります。どんな習い事がわが子に向くのかを探る入り口として、習い事の体験レッスンに行ったり、感染対策に気を付けた上で、舞台を観劇したりワークショップに参加したり、さまざまな体験の機会を与えることはお勧めです」。そう話すのは、サイエンス作家で、自身が校長を務めるフリースクール「YESインターナショナルスクール」でも本物に触れる体験を重視している竹内薫さん。

 子どもにとって具体的にどんな体験が刺激となり、興味の芽を伸ばすきっかけになりやすいのか、次のページで詳しく聞きました。

 また、体験レッスンを受けた後、まだ子どもの機が熟さないうちに、「じゃあこの習い事をしましょう」と親が拙速に主導しないほうがいい、と竹内さんはアドバイスします。「子どもを『指示待ち人間』に育てたくないと考えているなら、習い事選びにおいても、親が先回りしないように、心構えを変えていく必要があると思います」

 そのために親が頑張ったほうがいいところ、反対に、力を抜いたほうがいいところとはどこでしょうか。習い事や趣味、将来の進路などにつながる「本物に触れる体験」をする際に抑えたいポイントや、子どもが何かを「習得する」ために必要な要素、習い事をスタートするなら気を付けたい点などを聞いていきます。

子どもの好奇心の「芽」を育てる「夏の体験」 3つのポイント (1)教育的視点を持った「本物」と交流できるといい (2)家庭環境に何かを取り入れる方法もある (3)与えたり、整えたりした後は、親は一歩引く 詳しくは次ページから