もうすぐ、待ちに待った夏休み! コロナ禍で旅行の計画が立てにくく、「まだ何の予定もない」という家庭も少なくないでしょう。それでも充実した思い出の夏にするために、ぜひ提案したいのが、短期の習い事&個別指導や近場の自然体験などを通じて「〇〇ができるようになった!」という達成感を味わわせてあげること。数日~数週間で達成感を味わえたら、親子にとって自信になるはず。遠出できなくても、この夏を楽しく、有効に過ごすための「楽しい・近い・短い」習い事や体験を紹介します(東京都に緊急事態宣言が再び発令されました。状況に応じて、密にならない場所や時間帯を選ぶなどして感染対策に留意しましょう)。

かけっこ、逆上がり、水泳、ピアノ…「できた!」をかなえる

 新型コロナウイルスのワクチン接種が進んできたとはいえ、まだまだ遠くの旅行やレジャーには行きづらい夏。「ずっと保育園や学童に預けっぱなしになるの?」と、罪悪感を覚えている親もいるでしょう。

 しかし、新タイプの習い事が、その解決策になるかもしれません。新型コロナウイルスの影響もあり、従来は大人数で集まって行われるのが普通だった習い事でも、生徒の元に講師が派遣され、家庭教師のようにマンツーマンで指導してくれるタイプが増えてきました。

 こうしたサービスは、共働きの親にとって、自宅や近所で都合のよい時間にレッスンを設定できるのが魅力。長く通い続けなくても、個人の習得したいスキルや目標に合わせて1日単位、1時間単位、1カ月単位などピンポイントで依頼することも可能です。集団指導よりも料金は高めですが、わずかな時間でも保育園や学童以外の「預け先」ができ、いつもとは違った体験ができるというメリットもあります。

 かけっこ、縄跳び、逆上がり、自転車、ダンス、スイミング、ピアノ……。親子で具体的な「習得したいスキル」を設定し、こうした新しい形の習い事サービスを賢く利用することで、忙しい共働きの家庭でも、普段の夏には味わえないような「学び」や「体験」ができる可能性がある、というわけです。

例えばこんな「できた!」を味わうことも可能

●1日で、縄跳びの連続跳びができた!
●1日で、かけっこが早く走れるように!
●1日おきに3回利用。逆上がりができた!
●2日間連続でお願いし、自転車に乗れるようになった!
●1カ月、週1でピアノレッスン。大好きな曲を弾けた!

 また、コロナによってオンラインで学べる選択肢も増えました。特に英語やプログラミングといった座学系の習い事は、オンラインで学べるスクールが豊富に存在します。

 この夏はぜひ、こうした新タイプの習い事サービスを上手に利用して、「○○ができるようになった」といった達成感を味わわせてあげるのはいかがでしょう。親が仕事で忙しくても、遠くへ旅行ができなくても、少しずつでも自分自身の成長を感じられることができれば、子どもにとって、思い出に残る夏休みになるはずです。

 次ページから、カテゴリー別に、主な事業者やそのサービスの特徴、上手な利用法、目標を設定する際の注意点などについて紹介します。

※本記事で紹介する内容は6月29日時点の情報に基づいています。最新情報は各社のHPで必ずご確認ください。