日々「時間との戦い」で、常に「焦って」いるような気がしてしまう……。そう感じている働くママ・パパは多いはず。焦りには、「仕事が終わらない」「子どもを寝かせなきゃ」といった毎日の仕事や育児家事が原因となるものもあれば、自分のキャリアや子どもの教育などへの不安からくる長期的なものもあります。焦っても仕方がないと頭では分かっていてもつい焦ってしまう。両立生活につきまとう「焦り」の正体と、その解決法について、専門家などに取材しました。明日から焦らない毎日を送るためのヒントが満載です。

仕事と子育て 「焦り」の正体知って、両立をもっと楽に

キャリアに「焦り」を抱えているママは多い

 「時短勤務でやりがいに欠ける、このままでいいのか焦る」「子育てでキャリアダウン。転職も頭をよぎるがいつまで可能なのか」「今のままで管理職になれるのか、年齢的なリミットが迫っているのかと焦る」――。育児などで時間的な制約があって思うように働けないDUAL世代は、自身の仕事に関して、長期的な焦りも抱えています。

 「キャリアに焦りを感じているワーママは多いと感じています」。そう話すのは、MaVie代表取締役の志賀祥子さん。志賀さんは会社員、フリーランスを経て、企業のブランディング支援や女性活躍支援の事業を行う同社を2019年5月に創業。現在、3歳の子どもを育てる母親でもあります。

 起業して1年たたないうちにコロナ禍に見舞われたものの、事業は順調という志賀さん。もともとフリーランス時代から、育児との両立を見据えて、リモートワークでの支援を前提としたビジネス設計にしていたおかげで、期せずして、コロナ下になりリモートワークで仕事を進めたいクライアントのニーズに応えられたと言います。

 志賀さんは、働く女性が集まる会員制コミュニティも運営しています。その中で、女性が出産・育児を機にキャリアに焦りを抱える声を多く耳にしてきました。「管理職といった肩書がほしくて焦るよりも、『専門スキルをつけたい』と考えて焦っている人が多いと感じています。『やりがいのある仕事をして、ずっと働き続けたい』という思いを持っているからこそ、みんな『焦っている』のだと思います」

志賀祥子さん MaVie代表取締役 社長秘書と広報責任者の経験を持ち、2015年に広報コンサルタントとして独立。4年間のフリーランス期間に第1子を出産後、2019年MaVieを創業。12年に及ぶ企業広報経験と女性消費者目線をもつブランディング専門家として、事業を展開。社会トレンドや消費者動向をつかんだ支援を得意とする。2018年には育児と仕事の両立を考えるコミュニティ「Mrelations」を立ち上げ、2021年2月には、会員制サービスとしてリニューアル
志賀祥子さん MaVie代表取締役 社長秘書と広報責任者の経験を持ち、2015年に広報コンサルタントとして独立。4年間のフリーランス期間に第1子を出産後、2019年MaVieを創業。12年に及ぶ企業広報経験と女性消費者目線をもつブランディング専門家として、事業を展開。社会トレンドや消費者動向をつかんだ支援を得意とする。2018年には育児と仕事の両立を考えるコミュニティ「Mrelations」を立ち上げ、2021年2月には、会員制サービスとしてリニューアル

 志賀さん自身は、20代前半の会社員時代から、子どもが生まれても自分らしく働き続けることを目標に据え、自分の「持っているスキル」を定期的に見つめ直してきました。目標の実現のために足りない力を見極め、足りていないスキルを伸ばせるポストや転職先に自分を置くという働き方をして、少しずつ自分のスキルを積み上げてきたため、「自分のキャリア自体について焦りを感じたことはない」と言います。

 そんな志賀さんにアドバイスをもらいながら、ワーママが抱える「キャリアの焦りの5つの正体」と「焦らないために今できること」を具体的に探ります。

キャリアの焦り 5つの正体<br> (1)「○○系ロールモデル」に惑わされてしまう (2)自分の「強み」が見えていない (3)自分の「理想のバランス」が具体的ではない (4)取捨選択に「納得感」を持てていない (5)「うまく行かなかったらどうしよう」と不安

次ページから読める内容

  • 環境が違えば、できることは異なるのに……
  • 「ずっと働き続けたい」から「焦っている」
  • 無駄に焦ってしまう理由
  • 一人でもできるけれども……
  • 「現在地」と「ありたい姿」のギャップを知る
  • 取捨選択を迫られたときは
  • 働き続けること自体が「スキルの維持」とも考えられる
  • 話せる「同志」を見つけることも焦り軽減に
  • パートナーとのコミュニケーションも大事

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