日々「時間との戦い」で、常に「焦って」いるような気がしてしまう……。そう感じている働くママ・パパは多いはず。焦りには、「仕事が終わらない」「子どもを寝かせなきゃ」といった毎日の仕事や育児家事が原因となるものもあれば、自分のキャリアや子どもの教育などへの不安からくる長期的なものもあります。焦っても仕方がないと頭では分かっていてもつい焦ってしまう。両立生活につきまとう「焦り」の正体と、その解決法について、専門家などに取材しました。明日から焦らない毎日を送るためのヒントが満載です。

読者のリアルな焦りは?

 仕事や育児・家事などの山盛りのタスクを抱えて日々奮闘しているDUAL世代。タスクを時間までに終わらせられるかのプレッシャーで焦り、そのせいで毎日疲弊している、という人は少なくないでしょう。

 DUAL読者の皆さんは、具体的にどのような「焦り」を抱えているのでしょうか。アンケートで寄せられたエピソードを紹介します。

「私たち、こんなことに焦っています!」 家事が終わらない…… 早く保育園に連れて行かなくちゃ 早く寝かせなくては 「ちゃんと」育てられているか不安 習い事もっとすべき? 子どものお迎えに間に合う? 隙間時間もフル活用。あれもこれもやっとかなくちゃ… もしやマミートラック?  いつまで転職は可能? 管理職への道  出遅れた?

 まず目立ったのは、子どもの送迎などの子育て時間と、親の仕事時間のやりくりに関して焦っているという声です。

【子の送迎に間に合う? 仕事は終わる? の焦り】

保育園のお迎えの時間が18時、職場から自宅や保育園が遠いので帰りの電車の遅延の可能性も考えると16時20分には会社を出たい。仕事が本当に終わるかどうかにかかわらず「絶対的な」終わり時間が常に頭の中にあり、朝からずっと焦っている。特に、その日に片付けたい案件がなかなか終わらないと15時半くらいからさらに焦り出す。その日にやりたい仕事が片付かないままお迎えに行き、帰宅後また焦る。あのメールを送らなきゃ、このメールに返事をしなきゃと思うが、子どもをお風呂に入れてご飯を作るとあっという間に時間が過ぎていき……。夕飯がなかなか出来上がらないのに、子どもたちに邪魔されないようにキッチンに隠れて、こそこそとメールを打ったり資料を見たり。でも21時には子どもたちを寝かせたい、これでは間に合わない……と、また焦る(放送・広告・出版・マスコミ/編集・編成・制作/2歳と年少のママ)

長男は小学2年生だが、まだまだ時間を意識して行動することができない。加えて、かなり繊細な性質で、たびたび学校に行き渋ることもある。学校に間に合うように子どもに準備をさせ、私自身も仕事に間に合うように準備するため、朝はかなり焦っている(公務員/年長と小2のパパ)

在宅勤務している中、子どもが17時半に学童から帰ってくる。すると子どもに話しかけられるなどで、仕事が進まなくなり、その日のうちにやらなければいけない仕事や出さなければいけないメールに取りかかれないことにとても焦りを感じる。あっという間に時間が過ぎて、「夕飯の準備にも取りかからなければいけないのに」と、どんどん焦りが増す(電気・電子機器/研究・開発/年少と小1のママ)

子どものスポーツクラブの迎えなどで残業ができないため、勤務時間内に仕事を完結させるべく、朝から夕方まで、仕事中はずっと焦っている。もっと余裕を持って仕事がしたい……とぐったりする(教育・教育学習支援関係/専門職/小6と中1以上のママ)

 コロナ禍で業務負担が増えて、焦りが増している、という声もありました。