結婚した当初は、夫婦が同じように働き、同じように稼ぎ、夫婦は平等だと思っていた。だけど、子どもが生まれて共働き子育て生活が始まると、一方だけが育児や家事の大半を担うワンオペに。それどころか、家庭内の発言権、決定権にまでいつの間にか差がつき、気づくと夫婦間に大きな不平等や格差が生まれていた、というケースは少なくありません。いったい、こうした共働き夫婦の不平等はどこから生まれるのでしょうか。背景や、解消のヒントを探りました。

お金、家事分担、自分時間…夫婦なのに不平等 なぜ?

 病めるときも健やかなるときも、手を取り合って支え合っていくはずの夫婦。温かな家庭を築いていくべきチーム。絶対的な味方であるはずの配偶者。そんな一番身近なソサエティ内で格差や不平等が生じているという現実があります。この特集では、これまであまり語られることのなかった、そんな夫婦関係の問題にクローズアップし、その実態をお届けすると同時に、解決策を考えていきます。特集1本目は、会社経営の夫との間の「夫婦間格差」にもやもやを抱えているフリーランスのコピーライター、三村真紀さん(仮名)のルポと、アンケートで寄せられた、悩める読者たちの声をお届けします。

三村真紀さん(仮名)/39歳/フリーランス/コピーライター
夫/41歳/会社経営
子ども/長男(小学校2年生)、長女(4歳・保育園年中)

本当の意味で幸福ではないと気づいてしまった

 遊びに来た友人たちが皆一様に口にする「ホテルみたい!」な自宅、海外製の高級車、一男一女にも恵まれ、子育てしながらも好きな仕事を続けられている。そして夫はステータスのある若き経営者……。

 私が今送っている生活は、誰しも手に入れられるようなものではなく、客観的に見れば、とても満たされた人生かもしれません。

 でも、自分が本当の意味で幸福ではないと気づいたのは、ここ数年のことでした。

 結婚当初は、いい暮らしが送れることに驚きと感謝の気持ちでいっぱいでした。夫のことも尊敬していました。子どもが生まれても、その気持ちは続いていましたが、私が仕事に復帰してから、少しずつ関係性に変化が生まれていったのです。

 私は子育ても仕事も好きなので、仕事との両立にはさほど大変さを感じていませんでした。ただ夫の言動に何ともいえない違和感を覚え始め、いつしか自覚できるほどに、笑顔が少なくなっていったのです。

 でも、「きっと勘違い、気のせい。疲れているだけなんだ。だって私はこんなに恵まれているんだから」と思っていました。

「夫の言動に何ともいえない違和感を覚え始め、いつしか、自覚できるほどに、笑顔が少なくなっていました」(写真はイメージ)
「夫の言動に何ともいえない違和感を覚え始め、いつしか、自覚できるほどに、笑顔が少なくなっていました」(写真はイメージ)

次ページから読める内容

  • 旅行先選びも家具選びも、決定権はすべて夫
  • 君とは仕事のレベルが違うんだよ?
  • 家事育児の負担、自分時間…夫婦間不平等の実態は
  • オレと同じくらい稼げるのなら、手伝ってやってもいい

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