共働き子育て世代にとって、多忙な毎日を過ごす中で大事なのは、やるべきことを「ただこなすだけ」にならないようにすること。仕事においてもプライベートにおいても、アウトプットのみならず、必要なことを適宜、インプットして新しい知識や価値観を得たり、新しい人脈を広げたりすることが大切で、そのためには、時間の使い方なども工夫をする必要があります。そこで、本特集では、最前線で活躍するママやパパに注目。彼女ら・彼らが、日常生活をスムーズに回す上で密かに実施している細かな工夫やマイルールについて聞きました。

仕事も子育てもうまく回している「あの人」の仕事術

「とにかく、すぐ決める」がモットー

 小学4年生の男の子と小学1年生の女の子の2人の子どもを育てながら、化学メーカー、太陽ホールディングスの執行役員と経営企画室長を務める富岡さやかさん(42歳)。パソコンやスマートフォンなどの電子機器用部材事業を行う太陽インキ製造や、医療・医薬品事業を行う太陽ファルマなど、複数事業を抱える同社において、数百億円規模の工場の買収や中期経営計画の策定、IR、財務、M&A関連など多岐にわたる業務の指揮を執っています。

 明るくサバサバした口調が印象的な富岡さんは、元は大手経営コンサルティング会社、米マッキンゼー・アンド・カンパニーの日本法人と経営共創基盤で辣腕を振るってきた経営コンサルタント。2018年に太陽ホールディングス傘下の太陽ファルマに入社して新規事業である医療・医薬品事業の責任者を担い、2020年から現職を務めています。

 夫もファンド運営を手掛けるなど、経済の最前線で新しい挑戦を続けており、多忙な身。平日の家事と子育ては富岡さんの方が多く役割を担っていると言います。

 日中は分刻みのスケジュールながらも、基本的には17時15分までに打ち合わせなどを終えて退社するという勤務形態のなかで、富岡さんはどのように仕事の効率化を図り、子育てと両立させているのでしょうか。

 「管理職の立場なので、『とにかく、すぐ決める』ことをモットーにしています」と富岡さん。性格上、あまり悩まないタイプだそうですが、すぐに決められないときは、「あること」を考えるようにすると言います。

 また、「自分の時間」のみならず、「部下の時間」もムダにせず、「部署としての効率化を徹底すること」を大切にし、直属の上司である社長とのコミュニケーションにおいてもそれを意識。部下とのコミュニケーションにおいては、「ある雰囲気」をまとうようにしている、といいます。子育てにおいても、「やるべきこと」の取捨選択を徹底した上で、習い事の組み合わせ方などにおいてもさまざまな工夫があるようです。

次ページから読める内容

  • すぐに判断できない場合に考えることは
  • 同時並行で、タスクはその場でこなす
  • Zoom会議でPCとタブレットを併用する理由は
  • 通勤時間に自社グループに関する情報収集も
  • 食事の用意は頑張りすぎない

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