コロナ下で行動自粛を余儀なくされた2回の夏を経て、「今年こそはわが子の夏休みを充実させたい」と願っている共働き家庭は多いのではないでしょうか。海外旅行など長期の旅行に出かけることはまだ難しいとしても、工夫次第で過ごし方の幅はぐんと広がります。子どもが自然体験をしている間に親は仕事をする「ワーケーション」のプログラムや、親が手伝わなくても子どもだけで参加できるオンラインのワークショップも増加。週末のプチ旅行やお出かけも、子どもに部分的に企画させたり、探究を深めるためのお出かけ先を選んだりすることで、学びが多く、特別感のあるイベントになります。一味違う夏休みにするためのアイデアや選択肢を紹介します。

共働きっ子の夏休み2022 充実ガイド

 低学年、高学年問わず、小学生親子を悩ませる夏休みの宿題といえば、一番に自由研究を挙げる人もいるのではないでしょうか。そもそも自由研究のテーマは「自由」なだけに何を選べばいいか迷ってしまうもの。

 子ども自身、手早く済ませようと、ネットなどで手軽に行える「調べ学習」でお茶を濁してしまうことがあるかもしれません。

 しかし、教育デザインラボ代表理事で教育家の石田勝紀さんは「せっかく貴重な時間をかけて取り組むのだから、自由研究も学びにつなげてほしいと思います。ある原則を持って自由研究に取り組むと、地頭を鍛えることにつながりますし、中学受験に必要な力も自然と伸びていきます」と話します。

 そこで、この夏は、半日程度のお出かけと組み合わせての「出張自由研究」はいかがでしょうか。「お出かけ先は単に博物館や科学館だけでなく、テーマ次第では、ディズニーリゾートでも対象になります。大切なのはテーマ設定と問いの立て方。子ども自身がいかに主体的に取り組めるかが、出来上がりを大きく左右します」と石田さん。

 事前にある程度調べてから出かけるとしても、テーマと関連する場所に実際に出かけて現物を見たり触ったり、学芸員や現地のスタッフと話したりすることで、知識が深まります。さらに、新たな疑問が出てきてもっと調べたくなったり、別の切り口からも調べてみたくなるなど、探究につながりやすいのも、「出張自由研究」のいいところ。実際に足を運ぶことで子どもの記憶にも刻まれ、一生の財産になる自由研究につながるわけです。

 テーマ設定から、お出かけ先での調査方法、印象に残るまとめ方など、一味違う自由研究に仕上げるための、石田さんのアドバイスを具体的にお伝えします。東京から日帰り可能で学びの多い、博物館や科学館など編集部が厳選した13施設・スポットもあわせて紹介します。

次ページから読める内容

  • 自由研究は問いかけから始まる
  • まずは調べ学習、そして現地で確認
  • まとめあげる力で抽象化思考力がアップする
  • 日常から「なぜ?」を考えられる子は伸びる

続きは、日経xwoman有料会員の方がご覧いただけます

ログインはこちら
もっと見る