働く女性のキャリアとライフスタイルを応援する女性誌『日経WOMAN』と日本経済新聞社グループの「日経ウーマノミクス・プロジェクト」は2021年版「女性が活躍する会社BEST100」をまとめました。今回はその部門賞として、DUAL独自の指標で集計した「共働き子育てしやすい企業ランキング」を発表。特集では、上位企業とその施策を紹介します。

 「共働き子育てしやすい企業ランキング2021」でアクセンチュアと並び3位のアフラック生命保険。日本で初めて「がん保険」を提供する保険会社として創業して以来、社会の課題やニーズに応えることで共有価値を創造するという「CSV(Creating Shared Value)経営」を実践してきました。女性管理職比率や男性育休取得率の上昇につなげてきた施策や、コロナ下での社員に対するサポートなどを紹介します。

<アフラック生命保険>
創業/1974年(アメリカン ファミリー ライフ アシュアランス カンパニー オブ コロンバス 日本支店から2018年に日本法人化)
本社/東京都新宿区
がん保険や医療保険などの第三分野を中心とした生命保険を販売。創業以来、販売チャネルとして「アソシエイツ(販売代理店)制度」を採用。また、来店型店舗として「よくわかる!ほけん案内」なども展開している。

 アフラックが創業した1974年当時、創業メンバー16人のうち9人は女性でした。同業他社に先駆けて女性の役員や管理職を輩出するなど、歴史的にも女性が活躍をしてきた土壌があります。2021年時点では、「2025年にライン長ポストにおける女性比率30%」を目標に掲げ、そのマイルストーンとして設定した2020年の同ポスト女性比率20%をクリア。クリアした一因として、「経営トップが折に触れて自らダイバーシティ推進の意義を発信していく姿勢や、管理職の取り組みなどが奏功したと考えます」とダイバーシティ推進部の松田悠希さんは話します。

 同社は、日本におけるがん保険の先駆者で、これまでに多くのがんと闘う人たちに寄り添ってきました。創業50周年を迎える2024年に向けて「Aflac VISION2024」を掲げ、「生きる」を創るリーディングカンパニーへと飛躍することを目指しています。自社で働く人たちにとっても自分らしく生きることが大事であるとして、組織パフォーマンスの最大化とワークライフマネジメントの実践を目指す「アフラックWork SMART」と、多様な属性や価値観を持った人財の活躍のための「ダイバーシティ推進」という2つの施策を核に、企業文化をつくってきたのです。

 具体的な施策、取り組みについて次のページから紹介します。