子どもが生まれる前はすべてが「自分の時間」だったけれど、今は子育てと仕事で手いっぱい。自分の趣味を持ちたいけれどなかなか時間がない、始めても続かないだろう・・・。そんなふうに諦めていませんか? 実は趣味を持つことは、子育てにも仕事のメリハリを付けるにもプラスに働き、いいことずくめ。子育て中の共働き親こそ、趣味を持つべき、というのが本特集の提案です。何かをスタートするのに遅すぎることはありません。実際に、40代になって新しい趣味の扉を開き、世界をぐんぐんと広げている共働き親の方々のケースを紹介します。

40代からの趣味で「世界」を広げる

 綾瀬はるかさん主演でドラマ化された『ホタルノヒカリ』などのヒット作品を持つ人気漫画家のひうらさとるさんは、中学1年生の女の子ママ。そして、知る人ぞ知るジャニーズオタクでもあります。

 推しは、KAT-TUNの亀梨和也さん。自身の“推し活”を作中にも反映した『ホタルノヒカリSP』では、オタク女性から絶大な支持を集めました。仕事に、子育てに多忙な中、どのように推し活を楽しんでいるのでしょうか。

推し活が人生の楽しみに

 ひうらさんが“亀梨くん”こと亀梨和也さんにハマったのは独身だった40歳の頃。仕事の関係で、ジャニーズオタクの芸人さんに、KAT-TUNのコンサートに連れて行ってもらったことがきっかけでした。

 「ジャニオタの芸人さんはジャニーズ初心者にとても親切で、目の前が花道という、とてもいい席を用意してくれたんです。始まってすぐにキラキラした世界に圧倒されてしまって、それだけでも十分楽しかったのですが、芸人さんが『ファンサ(ファンサービス)も受けずに帰してなるものか』と、亀梨くんが花道を通ったときに、『亀梨っ!!』って声をかけてくれて。それが太くてよく通る声だったので、亀梨くんが『え?』っといった感じで振り返り、次の瞬間、二本指で『チャッ!』ってしぐさをしてくれたんです。そのイケメンぶりに一瞬にしてメロメロに(笑)。胸にハートの矢が刺さるとは、このことかと思いました」

 「もう一度、コンサートへ行きたい!」。そんな熱い思いから、即行でファンクラブに入会。推し活をスタートしますが、ほどなくして、ひうらさんは結婚、出産、子育て、転居という大きなライフイベントを相次いで経験することに。推し活どころではない時期もあったそうです。

 「やはり子どもが赤ちゃんのうちは、目の前のことをこなすのに精いっぱいで。娘が2~3歳になって、子育ての一番大変な時期を乗り越えたところで『復帰』しました。ジャニーズのコンサートには親子で鑑賞できる親子席があり、当時幼児だった娘を連れて行ったら、とても楽しんでくれたことも後押しになりました」

 ひうらさんは、ツアーへはチケットが取れれば行けるだけ行くそう。ツアーがない年は、主演ドラマやバラエティー番組をチェック、主演映画があれば映画館に何度も足を運びます。同時に、オタク友達と密に情報交換も。今や、「KAT-TUNのコンサートへ行くことが人生の楽しみ」と話すひうらさん。人気漫画家といえば、締め切りに追われるというイメージもありますが、どうやって推し活の時間を捻出しているのでしょうか。また、仕事にはどのような波及効果があったのでしょうか。時間管理法や、仕事や子育ての好循環について、詳しく聞いていきます。

漫画家のひうらさとるさん
漫画家のひうらさとるさん

推し活の醍醐味は「もう一度、青春の花火」

 ひうらさんは、毎日、仕事を18時には「強制終了」することを心がけているそう。

 「ふだんは朝4~5時に起床して仕事にかかり、18時頃には切り上げています。裁量制の仕事なので、自分でリズムをつくらないとキリがないんですよね(笑)。もう、子どもが生まれてからの習慣にしています」

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  • 推し活友達は、仕事ができる人が多い
  • 推し活が家族にもたらす好影響

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