子どもが生まれる前はすべてが「自分の時間」だったけれど、今は子育てと仕事で手いっぱい。自分の趣味を持ちたいけれどなかなか時間がない、始めても続かないだろう・・・。そんなふうに諦めていませんか? 実は趣味を持つことは、子育てにも仕事のメリハリを付けるにもプラスに働き、いいことずくめ。子育て中の共働き親こそ、趣味を持つべき、というのが本特集の提案です。何かをスタートするのに遅すぎることはありません。実際に、40代になって新しい趣味の扉を開き、世界をぐんぐんと広げている共働き親の方々のケースを紹介します。

40代からの趣味で「世界」を広げる

アウトドアのメリットは計り知れず

 子育て中の親が新たにスタートする趣味として、キャンプなどのアウトドア系はことさらハードルが高い印象があるかもしれません。隙間時間を使ってできるインドア系の趣味などと異なり、休日を丸一日使ったり、泊まったりする場合が多いため、親が1人で行う訳にはいかず、最初から「子連れが前提」となるからです。

 ただし、「まだ子どもが小さいから」「いつか、そのうちに」と様子を見ていると、子どもはすぐに大きくなってしまいます。少しでも気になるなら、「今」が始めどき! 子どもに自然に触れさせてあげられるだけでなく、親自身もリラックスできたり、オンオフのメリハリが付いたりと、メリットは計り知れません。

 本記事では、自身が思春期の頃に、当時40代だった父親主導でキャンプを始め、年に10~20回、親子キャンプに連れられた経験を持つ、探究学舎代表の宝槻泰伸さんと、第1子が1歳半だった41歳から「田植え」を始めたワーママ、勢〆(せしめ)ゆかさんの話を紹介します。2人の話から見えてくるのは、アウトドアは、親子関係を深めたり、コミュニティ形成に役立ったりと、人間関係を豊かにする意味でも、非常に効果が高いということです。

 起業家であり、わが子の教育にも型破りな方針を貫いていた父親のもとで育った宝槻さんと、キャンプとの出合いはある日突然だったと言います。自身が小学6年生か中学1年生の頃、家族で群馬県に旅行をしたときのこと。「親が宿を取っていたのか、取れていなかったのか、記憶がおぼろげですが、とにかくその夜は旅行先で泊まるところがなかった」のだそう。そこで、当時43歳だった宝槻さんの父親が「キャンプをするぞ」と提案したことが、宝槻家の「親子キャンプ」の歴史の始まりでした。

この記事で読める内容
●「田植え」による共同作業が、つながりを深める機会として最適だと考えた理由
●米国の研究で実証。趣味は仕事にもいい影響をもたらす
●キャンプに夢中になる父親の背中から、宝槻さんが受けたポジティブな影響とは

次ページから読める内容

  • 好きが高じてアウトドアイベントの「主催者側」に
  • 「仕事と関係のない趣味」でも仕事の成果につながる
  • たき火が親子で本心をさらけ出す機会に

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