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「虫の青さ」が探究心の原点
生物学者で青山学院大学教授の福岡伸一さんは子ども時代、とても内向的だったといいます。そんな伸一少年は「下ばかり見て歩いていた」ところ、やがて、地面にいる虫たちに心引かれるようになりました。昆虫図鑑を読んでいて目に飛び込んできたのが「ルリボシカミキリ」という体長3センチほどの虫の「青さ」です。
「空や海もきれいな青ですが、実際には手に取れない遠い色です。それが小さな虫の背中に存在する。何て素晴らしいんだと心動かされました。人生で初めて経験した驚き、『センス・オブ・ワンダー』でした」
この虫を実際に見たい。どこで見つけられるのか、幼虫はどんな姿なのか、どんな木に潜んでいるのか……。
福岡さんは、ルリボシカミキリについて調べ始めました。図書館に通うようになります。書庫の奥にある昆虫コーナーは、福岡さん以外に訪れる人もほとんどなく「秘密の花園のようなものでした」。調査のかいもあって数年後、採集旅行で出掛けた先の山梨県で、初めて本物に出合いました。「図鑑よりもずっとずっときれい」で、改めて感動したといいます。

福岡さんは「私に特別な才能があったわけではなく、好きなものを追いかけ続ける『オタク的メンタリティー』を大切にしただけ」と語ります。そして、「そういったオタク的な部分を、子どもはみんな持っているものだと思います。成長過程でそれを忘れてしまう人も多いというだけで」とも。では、子どもが「本来持っている好奇心」や「興味を持ったものを深く追究する力」を上手に発展させていくためには、どんな環境が必要なのでしょう。親には何かできることがあるのでしょうか。少年時代の福岡さんから、いくつもヒントを得ることができます。次ページから詳しく見ていきましょう。
次ページから読める内容
- 回り道にこそ豊かな学びがある
- 親のセンス・オブ・ワンダーも大事
- 頂上まで登れば、次の山が見える
- 頭の中に、時間軸という木を育てる。中学受験も頑張り体験の一つ
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