「2人目が欲しいけど、なかなか踏み切れない」「子どもは1人かなぁ…」などと、モヤモヤしている人は少なくないでしょう。そこで、DUALは440人が回答してくれた読者アンケートと専門家への取材から、「2人目どうする?」という悩みに向き合いました。ほかの共働きママやパパたちには、どんな悩みや考えがあるのでしょう。「わが家の解答」を探る上でのヒントが満載です。

 今でもワンオペで大変なのに、さらに子どもの数が増えたらどうなるのか……パートナーが非協力的で、仕事と子育てをぎりぎり両立させている状態で、妊娠・出産は不可能なのではないか。そんな心配や不安から、2人目、3人目を産むことに二の足を踏んでいる人がいるかもしれません。

 夫婦で家事も育児も分担するのが当然ですが、残念ながら「ワンオペ」に悩まされている人はまだいます。また、そのために「2人目は無理」と感じている人がいるかもしれません。

 この先、2人目、3人目が欲しいけれど、ワンオペのためにためらっているという人たちは、実際にどのような不安や悩みを抱えているのでしょうか。具体的な不安の声を紹介します。

仕事が忙しい、パートナーの単身赴任でワンオペ

●ワンオペで自分がパンクしそう

「今でさえ、夫は家事も育児も協力的ではなく、仕事とのバランスを考えると私にすべての負担がかかりそうです。これ以上、私に負担がかかればパンクします」(44歳/卸売・小売・商業/年長のママ)

「夫は毎日終電かタクシーでの帰宅で、土日も出勤しています。私もフルタイムなので、子どもが1人でも大変なのに、すべてワンオペでは体が持たないので不安です」(38歳/食品・医薬・化粧品/年長のママ)

「夫は家事育児をする気持ちは持っているものの、実際問題は仕事柄、泊まりや帰宅が深夜になることもあります。結果的にワンオペになっています。そのうえ、私自身が家事・育児に苦手意識があり、ストレスコントロールが上手にできていない気がしています。1人目の時には、実父母を頼りにしていましたが、今は両親も高齢となってきており、これから赤ちゃんを育てるとなると頼りにくいのが現状です」(34歳/公務員/2歳のママ)

「夫は単身赴任のため、物理的に協力を見込めません」(38歳/金融・証券・保険/小3のママ)

●夫が自分の趣味を優先している

「夫は家にいる時間も自分の趣味を優先し、家事と育児に積極的ではありません。義両親との付き合いに関しても私の都合を考えずに決めてしまうため、疲弊しています。そんな状況では子どもをもう1人というのがちょっと難しいと思っています」(45歳/コンサルティング/小2のママ)

「スポーツ観戦などの外出が多く、私1人で子どもの世話をすることが多いです。子どもが1人だけならまだ自分で対応できますが、子どもが増えたら同じ状況になるのは無理だと思っています」(41歳/卸売・小売・商業/小4のママ)

●夫に「お手伝い感覚」がある

「夫も実母も義母も『育児は母親がするもの』という価値観が根強いので苦しんでいます。夫に、『おむつを替えて』『ご飯を食べさせて』と言えば、やってはくれます。 しかしそれも、目の前におむつがある、ご飯が出来上がっている状態であればの話で、家のどこにおむつがあるのか、ご飯は今何をどのくらい食べられるのかについては全く関知していません。『育児を手伝っている』という感覚を言葉の端々に抱くのです」(32歳/コンサルティング/1歳のママ)

「夫自身、『赤ちゃんの頃の育児は父親自身ができることが限られている』という思い込みがあって、自分からは積極的にしない」(32歳/人材サービス/0歳のママ)

 では、今、子どもが2人以上いる人は、「1人目育児」のときにパートナーは協力的だったのでしょうか。子どもが2人以上いる218人の回答を分析したところ「はい」が142人(65.1%)、「いいえ」が42人(19.2%)、「その他・無回答」が34人(15.5%)でした。過半数以上のパートナーが協力的でしたが、約2割は協力的ではなかったという結果になりました

 「協力的だった」と答えた人の中には、「子どもが生まれて半年以上は全く戦力外だったが、改善した」(32歳/会計・法律関係/2歳、5歳のママ)」「当初は非協力的でしたが、私が度重なる入院をしたことで育児や家事をそれなりにやるようになった」(39歳/卸売・小売・商業/年長、小2のママ)」と、当初は非協力的だったパートナーが子育てをするうちに変化していったというケースもありました。

 今の社会では「夫婦が分担して家事育児をするのが当たり前」という流れになっていますが、実際問題として、仕事の兼ね合いや夫の性格などですべての夫婦が上手に分担しているわけではありません。では、1人目の時は協力的ではなかったパートナーをどのように変えたのかパートナーが変わらなかった場合はどのように「もう1人の子ども」を育てているのか、読者アンケートに寄せられた、それぞれの工夫を紹介します。