平成の就職氷河期の中で社会人になった「ロスジェネ世代」(ロスジェネはロスト・ジェネレーションの略)。非正規雇用の人が増えて格差が拡大し…そんな世代論は聞き飽きた! という人もいるでしょう。でも、ちょっと待って! この世代は、働き方を模索しながら社会のデジタル化にいち早く対応、共働き子育てを実践してきた、実はパワーあふれる世代でもあるのです。私たちは、ここからまだまだ頑張れる。子育てしながらどうキャリアを伸ばす? どんなリーダーになる? 下の世代とうまく働くには? 「100年人生」を見据え、幸せに働くノウハウを探ります。

ロスジェネ世代の「働く未来」大研究

若者世代は心地よい働き方で現状維持を好む

 ロスジェネ世代の中には、管理職としてチームのマネジメントに関わっている人もいるでしょう。記事2本目「原田曜平 変化に強いロスジェネ、消費では令和の主役に」で紹介した通り、今後の社会の変化に対応していくためには、下の世代との付き合い方がカギになります。ロスジェネよりも後に入社したミレニアル世代(1983~94年)、Z世代(95~2003年生まれ)を、どうマネジメントしていけばいいのでしょうか。

 なかでも、職場の新人世代に当たるのが「Z世代」(現在18~26歳)です。実際にはいろいろな人がいて個人により異なりますが、大きな傾向としては、「低成長の時代を生きてきたため、頑張って高い成長を目指すよりも、心地よい働き方で現状を維持することを好みます。ワーク・ライフ・バランスという言葉を身近に感じて過ごしてきた世代であり、プライベートのほうが仕事よりも楽しくて大切、という価値観は揺らぎません」。マーケティングアナリストの原田曜平さんは、そう分析します。

 一方、仕事に対して高いモチベーションを持ち、「昭和の感覚もギリギリ理解できる」のがロスジェネ世代。異なる感覚を持つZ世代を、どうマネジメントしていけばいいのでしょうか。Z世代の特徴とマネジメントの際の注意点を原田さんに聞きました。

 また3ページ目からは、子育てをしながら管理職を務めるロスジェネ世代が、「幸せな組織」をつくり、成果を上げていくために大切な振る舞いについて、慶応義塾大学大学院教授の前野隆司さんに聞いていきます。

世代の分け方には諸説ありますが、この企画では1965~69年生まれを「バブル世代」、1970~1982年生まれを「ロスジェネ世代」としています。またデロイト トーマツ グループの調査を参考に、1983~1994年生まれを「ミレニアル世代」、1995~2003年生まれを「Z世代」としています。

次ページから読める内容

  • 丁寧に接しつつ、ロジカルなマネジメントが求められる
  • 幸せを感じている人ほど、創造性や生産性が高く、離職率も低い
  • 雑談の際には「聞く」に徹し、相手を評価しない

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