コロナ下でオンラインコミュニケーションが主流となり、在宅勤務という新しい働き方で生活スタイルは一変。働く親の負担は増えるばかりです。子どもたちにも大きなストレスがかかっています。そこで本特集では、働き方の専門家や産業医などに取材。ストレスフリーに生きるため、仕事や親子・夫婦間の適切な「距離の取り方」を提案します。

 子育て世代は、管理職に昇進する時期とも重なります。女性活躍推進を受け、ママ管理職も増えています。小さい子どもを育てていることや女性か男性かに関係なく会社から期待され、機会を与えられるのはやりがいがあるもの。新型コロナウイルスの影響で仕事面での変化も激しい中、真面目で責任感も強い人ほど責務を果たそうと頑張っているでしょう。気になるのは、リモートワーク下で管理職層が長時間労働になっているという調査結果です(上編「管理職がリモートワークで長時間労働になる理由とは」参照)。

 そこで、1万人以上のビジネスパーソンへの聞き取り経験などを基に、『できる40代は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)などの著書で「正しい頑張り方」やマネジメントの方法、40代の働き方などを発信している大塚寿さんに、上編では管理職の長時間労働の現状や、どのような不安を抱えているかを聞き、中編では大塚さんが提案する「管理職の長時間労働ストレスを防ぐ9つのポイント」から4つを紹介しました。下編では残りの5つを詳しく聞いていきます。

上編 管理職がリモートワークで長時間労働になる理由とは
中編 管理職の働き過ぎ防ぐ「前始末」と毎日5分の打ち合わせ
下編 ToDoリストより時間割大事 終わらずとも延長しない ←今回はココ

管理職の長時間労働ストレスを防ぐ9つのポイント

中編ではココを深掘り!

1 「月1回1時間」でなく「毎日5分」のミーティングを
2 部下の行動を変えるには「まずエネルギーを高める」
3 アサイン時にしっかりと「前始末」する
4 逃げる部下には「本人に責任を取らせる」

今回(下編)はココを深掘り!
5 1日の時間割を作りそれ以上の仕事はしない
6 部下ごとに「チェックにかかる時間」を見積もる
7 部下からの相談ごとは、自分が時間の主導権を握る
8 会社のメリットを考えて仕事を見直す
9 プレーヤーの仕事は手放す。80点でいいと割り切る