コロナ下でオンラインコミュニケーションが主流となり、在宅勤務という新しい働き方で生活スタイルは一変。働く親の負担は増えるばかりです。子どもたちにも大きなストレスがかかっています。そこで本特集では、働き方の専門家や産業医などに取材。ストレスフリーに生きるため、仕事や親子・夫婦間の適切な「距離の取り方」を提案します。

管理職としての「正しい頑張り方」知れば長時間労働は防げる

 新型コロナウイルスやDX(デジタルトランスフォーメーション)の影響で、多くの企業がビジネスモデルの変革を迫られています。コロナ下で仕事のやり方も今まで通りとはいかず、管理職はこれまでにない課題に直面しています。リモートワークの導入が進み、上司や部下の考えや働き方がよく分からないことから、不安を抱えている人も多いでしょう。そのような中、仕事への真面目さや責任感から、長時間労働になっている管理職も多いようです。

 1万人以上のビジネスパーソンへの聞き取り経験などを基に、『自分で考えて動く部下が育つすごい質問30』(青春出版社)などの著書で、マネジメントの方法、コミュニケーションの改善点などを発信している大塚寿さんは「コロナ下、リモートワーク下でもマネジャーとしての時間の使い方や正しい頑張り方のポイントを押さえれば防ぐことができます」と話します。そこで、中編では、大塚さんが提案する「管理職の長時間労働ストレスを防ぐ9つのポイント」から4つを詳しく紹介します。

上編 管理職がリモートワークで長時間労働になる理由とは
中編 管理職の働き過ぎ防ぐ「前始末」と毎日5分の打ち合わせ ←今回はココ
下編 ToDoリストより時間割大事 終わらずとも延長しない

管理職の長時間労働ストレスを防ぐ9つのポイント

今回(中編)はココを深掘り!

1 「月1回1時間」でなく「毎日5分」のミーティングを
2 部下の行動を変えるには「まずエネルギーを高める」
3 アサイン時にしっかりと「前始末」する
4 逃げる部下には「本人に責任を取らせる」

下編ではココを深掘り!
5 1日の時間割を作りそれ以上の仕事はしない
6 部下ごとに「チェックにかかる時間」を見積もる
7 部下からの相談ごとは、自分が時間の主導権を握る
8 会社のメリットを考えて仕事を見直す
9 プレーヤーの仕事は手放す。80点でいいと割り切る