どんなに仕事が好きでも、親になると「子どもを優先すべきでは」というマインドが生まれます。すると、子育てや仕事がうまくいかないときにふと顔を出すのが「やめたい」という気持ちでしょう。でも、再就職の厳しさを考えれば、やめないほうが賢い選択かもしれません。せっかくなら「やめたい」気持ちを飲み込むのではなく、ポジティブな行動やマインドで乗り越えていきたいものですね。そこで今特集では「やめたい」原因を解決するために知っておきたい攻めの戦略を紹介します。

どうする? ワーママの「もう仕事やめたい!」の衝動

 「中学受験に取り組むなら仕事はやめたほうがいいのか」「子どもの成績が上がらないのは自分が働いているからかもしれない」――。子どもが中学受験に取り組む前や、実際に取り組み始めてから、専業主婦のママと比較して、そんなふうに悩むワーママは多いかもしれません。

 一方で、親が働いていると「子どもの受験に熱中し過ぎないですむ」というメリットも耳にします。

 「仕事をしていなかったら、中学受験と『いい距離』を保てなかったかもしれません。反抗期の息子といい意味で距離を置くことができたのも、ネガティブな気持ちを長く引きずらず、リセットするタイミングを作れたのも、受験に関してワンオペにならずに夫にかなり任せることができたのも、働いていたからこそです」(2021年度に長男が受験を経験したワーママ)

 想定される中学受験の具体的な「壁」や、その乗り越え方などについて紹介した前編に続き、家庭教師で学習コーチの齊藤美琴さんに、「共働き親であること」のメリット、デメリットなどについて聞いていきます。

共働き親が抱く「中学受験の気がかり」

(本記事で解説)
◆ 「時間のない親」のデメリットと、「働く親」であることのメリットは?

前編で解説)
◆ 塾の送迎や塾弁の用意まで、手が回らないかも…
◆ 子どもの成績が上がるも上がらないも親次第?
家庭学習の計画や進捗管理、プリント整理まで私がやるの?
◆ 中学受験の山はどこ? 入試直前は仕事どころではないってホント? その間、仕事はどう調整すればいい?

 中学受験期には、成績が伸び悩んだり、意欲が下がったりして、「うまくいっていない」と感じることも多々あるでしょう。そんなとき、うまくいかないことの原因を、自分が仕事をしているせいにしてしまうと、「仕事をやめたい」という衝動に直結してしまいます。

 何かうまくいかないことがあったときに「私が仕事をしているせいだ」という言葉でざっくりとまとめないマインドが大事だと、齊藤さんはアドバイスします。働く親としてのメリットやデメリットを知っておけば、中学受験に取り組む前や取り組んでいる最中の「仕事をやめたい」衝動を減らせるかもしれません。

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  • 時間がないコミュニケーションでは
  • 学校は見学できなくても情報はたくさん集める
  • 「仕方がないから外注」ではなく
  • 「世の中が動いている」という大きな視点を伝える

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