自然豊かな場所で、子どもと一緒にのびのびと色々な経験をしたいけれど、仕事もあるし都市の暮らしは手放せない……。ところが、そんな環境でも「ネイチャー育児」をかなえている人がいるんです。週末のキャンプだけでなく、自然豊かな土地への移住や二拠点暮らしを実践している人たちに、その魅力を語ってもらいます。
今回登場するのは…… 「がっつり二拠点生活」派  東京都世田谷区←→神奈川県葉山町(セカンドハウス) 41歳、8歳、6歳   編集部K(子ども:6歳)が注目した  「二拠点生活をかなえたいなら、ここ要チェック!」ポイント ・●●●通える距離か確認 ・●●の不動産業者とつながりを持つ ・●●したり、●●をのぞいてみたり、じっくり吟味 ・迷ったら最初の目的「●●するか」に戻る・東京の住まいは「●●」でいい ・「子どもの●●投資」「●●の投資」と考える  詳しくは次のページから解説します!

 「妥協しなかったのがよかったと思います」。神奈川県三浦郡葉山町の「海まで徒歩30秒」の土地に、自分好みのこだわり抜いたセカンドハウスを建て、2018年6月から念願の二拠点生活を始めた、会社員の堀川拓郎さん。毎週末、小2(8歳)と6歳(年長)と妻の4人で、葉山暮らしをしています。

 目的はただひとつ、「お父さんの青春時代を存分に遊ぶ」こと。「お父さん向けメディア『oton+to(オトント)』編集長の布施太朗さんの本に影響を受けたのですが、子どもと本気で遊べる『お父さんの青春時代』は年長ごろ~小学校高学年ごろまでの5~6年間しかありません。その期間を存分に遊び尽くすために二拠点目を探しました

 意外にも堀川さん本人は都会育ち。「東京生まれ東京育ちで、アウトドア遊びが特に得意だったわけではありません」。ところが現在は、海でスタンドアップパドルボード(SUP)や釣りなど親子にとっての新しい遊びを次々と開拓しています。

 二拠点生活を開始してから1年半以上がたち、以前はお絵描きや工作が好きでインドア派だった長男は、東京から遊びにきた友人らに「自分の庭」のように海や浜辺を案内し、みんなを率いて岩に上るなどするように。その姿を見た友人家族から「本当にたくましくなったね」と驚かれるほどに成長したと言います

 居住開始までの準備期間はなんと8年間。ここに至るまで、さまざまなトライ&エラーがありました。実体験から導き出した「二拠点生活」の要チェックポイントについて詳しく教えてもらいます。

スタンドアップパドルボード(SUP)や釣りなど親子にとっての新しい遊びを次々と開拓 (写真提供/堀川さん)
スタンドアップパドルボード(SUP)や釣りなど親子にとっての新しい遊びを次々と開拓 (写真提供/堀川さん)