自然豊かな場所で、子どもと一緒にのびのびと色々な経験をしたいけれど、仕事もあるし都市の暮らしは手放せない……。ところが、そんな環境でも「ネイチャー育児」をかなえている人がいるんです。週末のキャンプだけでなく、自然豊かな土地への移住や二拠点暮らしを実践している人たちに、その魅力を語ってもらいます。

 本特集では、移住、二拠点生活、ワーケーションと、さまざまな形でネイチャー育児を実現している家族に登場してもらいます。まず話を聞いたのは、都心へ通勤可能な距離にありながら自然にあふれた土地へ移住した2つの家族です。

 「何が起こるかわからない時代で、いつまでも親が守ってあげられるとは限らない。自然に触れることで人間が本来持っている勘のようなものを育んであげたい」。そう話すのは、子育てを目的に神奈川県藤沢市へ引っ越した霜鳥正隆さん。普段の通勤時間は片道110分です。一方、「子どもが思いきり体を動かせる環境が揃っているのが魅力」というのは、神奈川県茅ケ崎市に住む遠藤晋太郎さん。普段の通勤時間は片道90分です。

 2人とも、通勤時間は苦にならないくらい、今の生活を満喫していると口を揃えます。どんな風に生活を楽しみ、子どもにはどんな変化が見られたのでしょう。そのプロセスを詳しく紹介します。