夕方、子どものお迎えに行くために、仕事をなんとか終わらせて、付きまとう焦りや葛藤を振り払い、今日も走っているのは、女性だけではありません。職場や社会で育児中の男性の前にいまだ壁が立ちはだかるなかで、保育園パパたちは、タイムマネジメントやタスク管理にどのように取り組み、周囲の理解を得るためにどんな工夫をしているのでしょうか。お迎え後の家事やママとの連携は?パパたちの本音は? 詳しく紹介します。

 日経DUALは、男性を対象にしたアンケート調査を実施しました(2019年12月27日~2020年1月20日に実施、男性131人が回答)。そこから見えてきたのは、パパたちが家事・育児に積極的に関わり、育児に喜びを感じながらも、仕事では焦りや不安を抱え、葛藤している姿でした。

回答者の概要
■子どもの年齢(複数回答):0歳/16.0%、1歳/16.0%、2歳/27.5%、年少/31.3%、年中/27.5%、年長/17.6%、小1/10.7%、小2/6.9%、小3/6.1%、小4/2.3%、小5/4.6%、小6/0.8%、中1以上・その他/4.6%
■子どもの人数:1人/38.2%、2人/48.9%、3人/9.9%、4人以上/1.5%、0人/1.5%

「いつも時間に追われて息抜きの時間がない」

日ごろの家事育児状況についての円グラフ
n=131(四捨五入の都合上、合計が100%になっていません)

 今回のアンケートでは約88%のパパが家事・育児に「非常に関わっている」「まあまあ関わっている」と回答しました。日ごろパパがメーンで担っている育児のうち、朝の保育園への「送り」(69.5%、複数回答)は、夕方~夜の「迎え」(35.1%、同)の約2倍でした。

 気になるのは、仕事と育児の両立に奮闘しているパパたちの胸の内です。

 「育児に関わる理由は?」(複数回答)の答えとして、「自分の子どもだから育児に関わるのは当然だと思っている」が最も多かった一方で、「育児に関わるなかでストレスに感じること」(複数回答)は「いつも時間に追われて息抜きの時間がない」とするパパが多いことが分かりました。詳しくは以下の通りです。

育児に関わる理由についてランキング1位~3位
育児に関わるなかでストレスに感じることのランキング、1位~5位

 時間に追われる両立生活では仕事時間も限られます。パパたちは何を諦め、そのためにどんな思いを抱えているのでしょうか。