子どもが生まれると、「親なのだから」「子どものためだから」といった義務感から知らず知らずのうちに自分自身を縛り、プレッシャーをかけてしまっていないでしょうか? 本特集では、「そのこだわりは本当に必要なのか?」というところに立ち返り、専門家や各界で活躍するパパやママたちへのインタビューを通じて「~ねばならない」の手放し方に迫ります。

頑張る共働き親を楽にする 「~ねばならない」の手放し方

 日本におけるScience 科学・Technology テクノロジー・Engineering エンジニアリング・Mathematics 数学(通称STEM ステム)領域の男女格差を是正するために、女性のSTEM人材を育成したい。そんな思いから、2016年、女子中高生向けに教育プログラムを提供する教育組織「SKY Labo」を仲間とともに立ち上げ、運営に当たっているのが、米ピッツバーグ大学政治学部助教授で、6歳の男の子と4歳の女の子のママである清水薫さんです。

 清水さんは高校を卒業すると同時に渡米し、米国の名門スタンフォード大学に入学。同校で経済学と政治学を修め、博士課程を修了し、学者としてのキャリアを確立してきました。「専門分野である政治学の思考法が大好き。子どもたちや学生への教育にも大きな魅力を感じている」という清水さんにとって、政治学者とSKY Laboの活動、子育てはどれも天職であり、心から打ち込める対象だといいます。

 好きな道に向かって、一直線に突き進んできたように見える清水さんですが、実はここに至るまでに、幾度も迷い、自分の中の「好き」を手放しかけたことがあるといいます。

 「私が学んだスタンフォード大学は、シリコンバレーの中心にあり、さまざまなITリーダーを輩出してきた大学です。IT分野で起業しようと考える同級生が多くいたことから、私も一時期は周りに影響されて、自分も起業したり、IT関係の仕事をしたりするべきだと考えた時期もありました。また、政治学の研究者の道に進むと決めてからも、成果を出すために学問のみに注力すべきだという思考にとらわれて、育児と両立させたり専門分野以外の仕事をしたりすべきでないと考えたこともありました」

 清水さんはどのようにして、これらの「~ねばならない」を手放し、「好き」を仕事にすることができたのでしょうか。話を聞きました。

SKY Laboの清水薫さんが手放した「~ねばならない」とは?
SKY Laboの清水薫さんが手放した「~ねばならない」とは?

次ページから読める内容

  • 渡米して気づいた、異なる「当たり前」の面白さ
  • 「子どもを育てたい」と思えるようになった
  • 日本のママの「ねばならない」に思うこと

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