子どもの可能性を広げるために、習い事をさせようと考える親は多いもの。では、習い事を通して、子どもにどんな力をつけてあげたいと思っていますか? 今、子育ての世界で最も重要とされている力の一つが「探究心」です。子どもの将来を見据え、探究心が育まれるかどうかで、習い事を選ぶ親も出てきています。でも、そもそも習い事で探究心を育むことって、できるのでしょうか? そこで本特集では、探究心の育て方に詳しい専門家の意見を取材し、探究心を育む視点でお勧めの習い事を紹介します。新年度の習い事計画に向け、ぜひ参考にしてください。

定番習い事を通して、好奇心、探究心を伸ばすには?

 日経DUALの読者アンケート(2018年11~12月に実施)によると、習い事の三大定番は英語、スイミング、ピアノ。この3つを習わせている理由としては「ネーティブの先生と接することで、外国の人に抵抗なくいられた(英語、子ども:小3)」、「小さいうちのほうが恐怖心が少ない(スイミング、子ども:3歳、小2)」、「耳が発達する時期に始めたほうがいいと聞いたから。また、両手を別々に動かすのを習得するのは(大きくなってからでは)難しいから(ピアノ、子ども:小1、中学生以上)」などの声がありました。

 今回は、日本、アメリカ、中国でグローバル人材の育成に尽力してきた子ども教育の専門家の船津徹さんに、これらの3つを習う場合、親はどのような姿勢で取り組むといいかを聞きました。「自分の世界を広げたい、もっと知りたい」という子どもの好奇心や、「技術をもっと高めたい、そのためにはどうしたらいいか」を子ども自らが試行錯誤していく探究心は、習い事を通してどのように伸ばすことができるのでしょうか

 船津さんによると、英語、スイミング、ピアノそれぞれで親が心がけたいことは次の通りです。