「エコなことをするのって、難しくないんだな」

 昼食は、野菜をはじめ、川崎市でつくられた食材を豊富に使ったお弁当です。

 その後は、いよいよ最後のプログラム、「未来の自分への約束・メッセージ」です。味の素、花王、川崎市、家での取り組みのそれぞれについて、DAY-1からDAY-3までを通して印象に残ったことを、親子ペアになって書き出します。さらにそれを踏まえて、未来の自分への約束やメッセージを書いて発表するというもの。

 どの親子も真剣に考えながら書いていきます。さすが5年生、ほとんどの親子でリードするのは子どもで、保護者はフォローにまわります。

 つくり終えたら、親子が1組ずつ前に出て発表しました。

 「味の素では、カツオを1匹丸ごと使い切っていることに驚いた」「『ほんだし』の外箱が折りたたみやすいように工夫されていることを初めて知った」「自家発電や排水処理施設にも驚きました」「カツオの生態を知るための活動をしていることを知った。カツオが増えてほしいと思った」

 「花王の工場では、ダンボールを1㎜薄くしただけで全体として大きなエコになるとわかった。ちょっとした工夫で、環境はよくなると知りました」「ボトルの原料を少なくするとか、すすぐ水の量が少なくてすむ洗剤とか、いろいろな工夫に驚きました」

 「川崎市では、集めたプラスチックからエネルギーがつくられるなんてすごい」「川崎市の人がいろいろな工夫をしてエコな街をつくっていると知りました」「家庭での努力は大切だなと改めて思いました」

 子どもたちの発表から、プログラムの内容を本当によく理解したことが分かります。

 さらに、未来の自分へのメッセージとして、子どもたちから紡ぎ出された言葉とは――。

 「未来の自分は、きちんとエコを続けていますか?」「これからもずっと取り組んでいきます」「動物や植物の多い、豊かな未来でありますように」

 地球環境を思う真っ直ぐな気持ちがあふれるメッセージに、感動して涙ぐむ大人の姿も。そして

 「エコなことを考えるのは、難しくないんだなぁと思いました」

 という言葉も。

 難しく考えて何もしないのではなく、楽しみながら行動していって欲しい。そんな主催者たちの思いがちゃんと届いたという手応えに、「その通り」とうなずく姿があちこちで見られました。

「地球救命士になりたい」と、このプログラムに参加してくれたふみちゃん。最後は未来の自分へ「苦しんでいる動物を助けてあげたい」と、約束しました。 メッセージを書く用紙は、アフリカのバナナの茎や葉を利用したバナナペーパー。これに色とりどりの動物や植物の形の紙をはって、思い思いに飾りつけます。メッセージカードは、飛び出す仕掛けつき。主催者たちがこのプログラムのために考案しました
「地球救命士になりたい」と、このプログラムに参加してくれたふみちゃん。最後は未来の自分へ「苦しんでいる動物を助けてあげたい」と、約束しました。 メッセージを書く用紙は、アフリカのバナナの茎や葉を利用したバナナペーパー。これに色とりどりの動物や植物の形の紙をはって、思い思いに飾りつけます。メッセージカードは、飛び出す仕掛けつき。主催者たちがこのプログラムのために考案しました
「みなさん一人ひとりがこれからの環境をつくるリーダーです」と、川崎市環境局地球環境推進室長の齋藤さん
「みなさん一人ひとりがこれからの環境をつくるリーダーです」と、川崎市環境局地球環境推進室長の齋藤さん

 最後はいよいよ修了式です。

 川崎市環境局地球環境推進室長の齋藤徳明さんから、一人ひとりに修了証が手渡されました。続けて、3日間を通して、ワークショップに共に取り組んだサポーターから、最後のメッセージが。

 「子どものうちから環境に配慮をした活動を続け、将来はその活動を広げるリーダーになってくださいね」(齋藤さん)

 味の素グローバルコミュニケーション部CSRグループの長谷川泰伸さんからは、「この1か月間で、みんな大きくなった気がします。これからはみなさんが活躍して、地球を救って欲しいと思います」。

 花王サステナビリティ推進部の柳田康一さんからは、「今、企業は2030年、2050年の地球環境を考えて、作戦を練っています。そのときの主役はみなさんです。しっかり社会を引っ張っていってくださいね」とメッセージが送られました。

 エクベリさんからは、子どもたちに対する約束がありました。

 「みんなの学ぶ姿に勇気をもらいました。だから私たちも約束します。みんなが大人になるまで、アフリカの動物たちが元気でいる世界を守ります」

 そして子どもたちや保護者の心にも、環境への意識の変化や、新たな気持ちが芽生えていました。

 「環境を守るためには、少しでもいいから、みんなで協力してエコをすることです。エコのことは一人ではできないので、みんなでやってほしいなと思いました」とあるのは、かなちゃんの環境の日記のまとめです。

 「めんどうくさがらずにエコを理解して、行動しようという気持ちを持ちました」という保護者の声も。

 こうして充実した夏休み親子チャレンジが終わりました。小学5年生のエコリーダーたちは、達成感と「楽しかった!」という思い出を胸に、それぞれの生活に帰っていきました。


2017年の夏休み親子チャレンジの様子がこちらでも紹介されています。
http://begoodcafe.com/news/challenge2017/