梅雨とはいえ、晴れると真夏のような暑さ、雨が降っている日は湿気が多くてぐったり、と体調管理が難しい季節になってきました。

 家の中もそろそろ暑さ対策を考えたいところですよね。来週くらいにお手元に届くecomom夏号は、夏の涼しい住まいのしつらえ方と健康づくりを特集しております。ぜひ役立ててくださいねー!!

 さて、夏の暑さ対策で、すっかり人気が定着したのがグリーンカーテン。クドーも何度がトライしたことがあります。

 ちょうどタイミングよく「NPO法人 森ノオト」を主宰する北原まどかさんから「グリーンカーテン作りのワークショップを開きますよ」とお誘いが!

 以前、ecomomでもご紹介させていただきましたが、森ノオトはウェブサイトを中心に、ママ目線で地元密着&エコをキーワードに情報を発信する新しいメディア。おもしろそうなワークショップも多数手がけています。

樹のお医者さん、樹木医に教わる植物の育て方

 会場は横浜市青葉区にある森ノオトのオフィス「森ノオウチ」。今年の1月に新しく移転した気持ちのよい一軒家です。まずはここで、参加者全員が丸~く座って、グリーンカーテンについての座学からスタートしました。

森ノオトのオフィス「森ノオウチ」。こんな素敵なオフィスがあるなんてうらやましい!
森ノオトのオフィス「森ノオウチ」。こんな素敵なオフィスがあるなんてうらやましい!

 最初はグリーンカーテンがあるとなぜ涼しいのか? 森ノオトのメンバーで建築家の山川紋さんから家の遮熱についてのお話が。

 次に登場したのが、造園家で樹木医の持田智彦さん。グリーンカーテンを作る上で役立つ、土、水、葉っぱのことなど、基本的なことを解説してくれました。

 なかでもクドーが「ほほ~っ!」と思ったのは水やりの話です。

 よく水やりはたっぷりと、といいますよね。それって「土に水がいっぱい含まれるように」という意味かと思っていたのですが・・・。

「水やりを鉢底から水があふれるくらいたっぷりしましょうというのは、水が底に抜けることで、土の中に空気の通り道ができるから。水が抜けた後の隙間に空気がたまり、そこから根が呼吸をします。

 ちなみに、水腐れは、水が土と土の隙間にたまって空気の入る隙間がなくなり、根が呼吸できないのが原因。実は水やりは、水よりも空気を与えるためにするものなんです」(持田さん)。

 し、し、知らなかった。だから、鉢底から水があふれさせて、空気の道を貫通させるのがポイントなんですねー。勉強になる~!

理由がわかると、育て方も違ってくるかも?

 もうひとつ、水やりするときに、葉っぱに水がかからないように、というのもよく聞きますが、その理由も教えてもらいました!

「植物は自分の中にある水分の9割以上を蒸散に使い、葉っぱの温度をコントロールしています。水やりであげた水はほとんど蒸散し、光合成に使われるのはほんの少しです。グリーンカーテンの効果は、この蒸散のおかげです。

 ただし、植物は、朝晩の気温が低い時間に一生懸命蒸散して、気温が高い日中は蒸散はお休みするのが基本のリズム。ところが、葉っぱに水がかかると、一時的に葉っぱの表面の温度が下がるので、植物は蒸散活動のスイッチを入れてしまうのです。無理に蒸散することで、光合成をする水分やパワーを消耗し、体力が弱ってしまうんですね」

 こ、こ、これも知らなかったー!!

 でも、たまに葉っぱ全体にシャワーをかけてあげて、ほこりや細菌を洗い流してあげるのも大切なんだそうです。そういうときは、朝晩の蒸散をやっている時間帯がおすすめとか(→メモメモ)。

講師を務めてくれた造園家の持田智彦さん。植物や土に愛情を持って接しているのがよくわかります。
講師を務めてくれた造園家の持田智彦さん。植物や土に愛情を持って接しているのがよくわかります。

 そんなふうに植物を育てる基礎知識を伺ったあとは、鉢の植え付けのレクチャーです。今回は、時期的なこともあり、種ではなく苗を使った植え替えの実演を見せてくれました。

「土は、初心者は手軽な培養土を使うのがいいのではないでしょうか。鉢に土を入れるときは、あまりふかふかだと根が安定しないので、ある程度手でぎゅっぎゅっと固めてあげます。よい土と悪い土の見分け方としては、土のにおいをかいでみるのも方法です。山のにおいを感じる土はいい土、反対にかび臭い土はあまりよくないですね」

 やっぱり元気な植物の源は、土の状態なんですね~。いいにおいがしたり、さわって気持ちのよい土は、植物を健康に育ててくれるのだと、当たり前のことに改めて納得です。

 それにしても、こうすればいい、ああすればいいというのは知っていても、なぜそれをする必要があるのかはわかっていないことが結構あることに、いまさらながらビックリ。理由がわかるとお世話の仕方もずいぶん変わってきそうです!

手作りネットで、自分好みのグリーンカーテンに

みんなで作業すると楽しさも倍増です
みんなで作業すると楽しさも倍増です

 さて、次はいよいよ、グリーンカーテンのつるをはわせるネット作りにチャレンジです。森ノオウチの裏庭に竹で組んだ杭に、しゅろ縄を使ってネットを張っていきます。徳利結びという造園業の方たちがよく使う結び方のコツを伺いながら、クドーもネット作りに挑戦。コツさえつかんだら、意外と簡単で楽しいぞ!

「ホームセンターでネットを買うのもいいですが、自分で作ると好きな大きさにしたり、形を変えたりできる楽しみがありますね。麻紐でも、簡単に作れますよ」

真夏に向かって、グリーンカーテンが育っていくのが楽しみです
真夏に向かって、グリーンカーテンが育っていくのが楽しみです

 みんなで協力してネットを完成したあとは、鉢植えをセットしてグリーンカーテンが育つのを待つばかり!です。楽しみ~!!

 さて、みなさんのお宅でも夏を迎える準備は進んでいますか?

 今年の夏はグリーンカーテンにチャレンジして、見た目も、そして家の中もひんやり涼しい快適な夏を過ごしてみませんか? ぜひ、みなさんのグリーンカーテン情報をecomomにも教えてくださいねー!

写真提供=森ノオト

持田智彦さん
横浜市青葉区在住で3児のパパ。川崎市高津区にある植木屋庭乃持田園3代目。樹木医、松保護士、1級造園技能士などの資格を持つ。http://morinooto.jp/category/love/mochidanosono/