いよいよ受験本番シーズンがやってきました。これから追い込みをかけていくわが子を、できる限りサポートしてあげたいのが親心。育ち盛りの子に必要な栄養はもちろん、大事な時期に風邪などを引かないよう体調を整え、かつ学習やテストでのパフォーマンスを上げるためにはどのような食事がよいのでしょう。塾弁・夜食・試験当日の朝のシーン別に、3回シリーズで管理栄養士の北川みゆきさんに話を聞きます。2回目の今回は、塾から帰宅後に食べる夜食についてです。

<受験を食事面からサポート!受験フード>
【1回目】「塾弁」おすすめ3点セット 栄養満点で手間いらず
【2回目】塾帰りの夜食、何食べる? 集中力につながる食材とは? ←今回はココ
【3回目】中学受験 入試のパフォーマンスを最大化する朝ご飯

夜遅くの食事は肥満と睡眠の質の低下の原因に

 塾の中には、授業時間を調整し、塾弁ではなく帰宅後に夕飯を食べられるようにしている塾もあります。とはいえ、子どもたちが帰宅して食事をするのは22時近く。親としては、こんなに遅い時間まで子どもがおなかをすかせて頑張ることも気がかりな一方で、夜遅い時間に子どもが空腹にまかせて食事を取ることも健康的とはいえず心配です。

 「おなかをすかせながら授業を受けるのはかわいそうですよね。さらに、夜遅くの食事は肥満の原因になりますし、それだけでなく、寝る時に胃の中に食べ物が入っている状態だと熟睡ができなくなってしまいます」と、管理栄養士で、受験フードマイスター協会の講師も務める北川みゆきさん。

 睡眠の質の低下は免疫力にも関わるため、これからの大事な時期に風邪や感染症にかからないようにするためには、夜はしっかり熟睡させたいところです。何より睡眠により脳の疲れが取れなければ、学習効果にも影響が出てしまいそうです。

 次のページから、遅い時間に食べても体の負担にならない食事の取り方やメニューについて詳しく聞いていきます。