親の心の余裕が子どもを安心させる

西村先生:多くの親御さんは、お子さんのできていないところばかりに目が行ってしまうんですよね。でも、テスト中に時間が足りなくなってしまう子というのは、慎重ゆえに解くための道筋のめどがつくまでは時間がかかってしまうけれど、ミスは少ない。逆に早く解こうとする子は、解き方が雑になってケアレスミスが多くなる。このように、「短所」を「長所」に置き換えてみると、親の声かけも変わってきます。「あなたは丁寧に解くから、解いた問題はほとんどが正解しているわね! でも、テストには制限時間があるから、時間配分も考えていかないとね」、こう言えばどうでしょう? 言われた方も嫌な気分にならず、素直にアドバイスが聞けるようになります。

H:確かに! 親子バトルが減りますね。

西村先生:中学受験をうまく進めていく秘訣は、子どもが気持ちよく勉強できるようにしてあげることなのです。

越南:親が子どもに寄り添うということですね。

西村先生:そうです。子どもは一人ひとり性格が違いますから、その子に合った付き合い方をして、モチベーションを上げてあげることが大切なのです。

H:本書の中で紹介されている家庭でも、塾の宿題をきちんとやったら手製のスタンプカードにかわいいハンコを押してあげたり、大事なテストが終わったら焼き肉を食べに行ったりとご褒美をあげている家庭がありましたね。あと、声かけに気を付けたり、きょうだいによって勉強のやり方や褒め方を変えてみたり。いろいろと参考になりました。

西村先生:その子が楽しいと思ったり、うれしいと思ったりするツボを押してあげられるのは、いつも子どものそばにいる親御さんにしかできないことです。ところが、親御さんに心の余裕がないと、それに気づいてあげることができません。つまり、中学受験を成功させるポイントは、親御さんの心の余裕があるかどうかなのです。

越南:心の余裕が持てるようになるためにも、この本をぜひ読んでほしいですね。第1章では今の中学受験について詳しく書かれていますし、第2章では中学受験を終えた先輩受験親のいろいろな物語が紹介されています。つまずいたとき、中学受験を続けるべきかどうか迷ったときなど、どのようにして乗り越えていったか、ぜひ参考にしてほしいですね。

H:第3章で紹介されている中学受験のロードマップは、下の子の受験を控えている受験親の私にも、とても役立っています。事前に必要な情報を得ておくと、どんな展開になっても、親は余裕を持って構えていられそうです。

11月25日に中学受験関連の書籍が発売。

『実録 中学受験 成功の分析 ~受験生の数だけドラマがある! 泣いたり落ち込んだりしたけれど、最後は笑った』
(日経xwoman編、日経BP刊、定価:本体1500円+税)


中学受験を決めたきっかけや子どもの受験勉強のスタイル、志望校の選び方といった「中学受験の道」は子どもと親の数だけあり、まさに百人百様です。
「これが正解」というものはありません。

本書ではDUALの人気連載「中学受験親、集まれ!!」から11の実例を収録しました。
幾多の苦難があっても、最後には親子で笑えた。中学受験で得た経験は、その後も成功や自信につながり、家族のきずなづくりに役立った。そうした「わが家なりの正解」を勝ち取るバイブルとして、ぜひお役立てください。

Part1
中学受験の現状・徹底解説

Part2
11家庭の事例に見る中学受験のリアル
西村則康先生ポイント解説付き

Part3
中学受験 成功へのロードマップ

コラム
小6の9月に長男が受験宣言 合格への道程は 
漫画家・細川貂々さん(『なぜか突然、中学受験。』著者)

途中撤退でも不合格でも、中学受験経験は未来に生きる
作家・藤岡陽子さん(『金の角持つ子どもたち』著者)

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