11月25日に、日経xwoman DUALから発売予定の新刊書籍『実録 中学受験 成功の分析 ~受験生の数だけドラマがある! 泣いたり落ち込んだりしたけれど、最後は笑った』では、中学受験を経験した11家庭の実録に加え、中学受験の最新動向や家庭学習のコツなどを紹介しています。本記事ではプロ家庭教師で「名門指導会」代表の西村則康先生と、メーンで本書の記事執筆に当たった、受験に詳しいライターの越南小町さん、子どもが中学受験を経験した「受験親」編集Hの3人が中学受験について語り合いました。前編・中編・後編の3回に分けてお届けしています。

中学受験をより良く進めるためのやり方はある

編集H(以下、H):塾などで配られる「合格体験記」は、御三家のような難関校に合格した子の “キラキラ”なストーリーが紹介されることが多いと思います。もちろん順風満帆なケースばかりではなく、親御さんやお子さんも努力や苦労をされてきていることも多いと思うんですが、そういうのがあまり見えてこない気がします。思い出補正も入っているとは思うんですが、読んでいると、「こんな素直な子はいないよ」「この子はもともと天才だから自分の子と比べちゃダメ」と思ってしまったりする自分がいます。上の子で中学受験を経験しているのですが、そりゃあもうバタバタだったもので(笑)。

西村則康先生(以下、西村先生):確かに塾の冊子などで紹介される合格体験記は、優秀な子ばかりが登場する傾向がありますね。そのほうが塾の宣伝になりますからね。それを読んで焦ってしまう親御さんもいるかもしれません。でも、焦る必要はありませんよ。実際のところは中学受験はそうスムーズに事は進みませんからね。でも、より良く進めるためのやり方はあります

越南小町(以下、越南):日経xwoman から発売の『実録 中学受験 成功の分析』では、11家庭の中学受験のリアルが紹介されています。こちらに登場する家庭は、必ずしも難関校狙いばかりではなく、さまざまな中学受験が描かれています。それぞれの家庭の成功ポイントについて、西村先生が客観的に解説をしてくださったわけですが、どのような印象を受けましたか?

西村先生:実にいまどきの中学受験を表していると感じましたね。かつては中学受験といえば、教育熱心なごく一部の家庭が行うものでした。しかし今は、特別に教育熱心な家庭でなくても、子どもの進路を選ぶ際の選択肢の一つとして自然と中学受験が位置付けられています。特に首都圏は中学受験を選択する家庭が増えていますね。

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11月25日に中学受験関連の書籍が発売。

『実録 中学受験 成功の分析 ~受験生の数だけドラマがある! 泣いたり落ち込んだりしたけれど、最後は笑った』
(日経xwoman編、日経BP刊、定価:本体1500円+税)


中学受験を決めたきっかけや子どもの受験勉強のスタイル、志望校の選び方といった「中学受験の道」は子どもと親の数だけあり、まさに百人百様です。
「これが正解」というものはありません。

本書ではDUALの人気連載「中学受験親、集まれ!!」から11の実例を収録しました。
幾多の苦難があっても、最後には親子で笑えた。中学受験で得た経験は、その後も成功や自信につながり、家族のきずなづくりに役立った。そうした「わが家なりの正解」を勝ち取るバイブルとして、ぜひお役立てください。

Part1
中学受験の現状・徹底解説

Part2
11家庭の事例に見る中学受験のリアル
西村則康先生ポイント解説付き

Part3
中学受験 成功へのロードマップ

コラム
小6の9月に長男が受験宣言 合格への道程は 
漫画家・細川貂々さん(『なぜか突然、中学受験。』著者)

途中撤退でも不合格でも、中学受験経験は未来に生きる
作家・藤岡陽子さん(『金の角持つ子どもたち』著者)

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