11月25日に、日経xwoman DUALから発売予定の新刊書籍『実録 中学受験 成功の分析 ~受験生の数だけドラマがある! 泣いたり落ち込んだりしたけれど、最後は笑った』では、中学受験を経験した11家庭の実録に加え、中学受験の最新動向や家庭学習のコツなどを紹介しています。11家庭の「成功ポイント」を分析してくれたプロ家庭教師で「名門指導会」代表の西村則康先生と、メーンで本書の記事執筆に当たった、受験に詳しいライターの越南小町さん、子どもが中学受験を経験した「受験親」編集Hの3人が、新刊の発売を記念して、中学受験について語り合いました。前編・中編・後編の3回に分けてお届けします。

中学受験、親世代と比べてどう変わった?

編集H(以下、H):西村先生は中学受験の指導にあたって40年以上という実績をお持ちですが、親世代と今の中学受験を比べてみて、どのような変化を感じていますか

西村則康先生(以下、西村先生):ひと昔前までは、中学受験といえば、お母さんと子どもの二人三脚というイメージでした。でも、今は共働き家庭が増え、さらに昨年は新型コロナウイルスの影響でリモートワークになった方も多く、お母さんだけではなく、お父さんも子どもの受験に積極的に関わるようになったと感じています。

越南小町(以下、越南):両方の親が子どもの受験に積極的に関わるようになったのは、良い傾向といえるのでしょうか?

西村先生:親が子どもの受験に関心を持つことは良いことだと思います。ただ、リモートワークが普及したことなどにより、親子が一緒に過ごす時間が増えた結果、親は子どもの「できていないところ」ばかりに目が行き、子どものできていないところを指摘して何度もやらせる『反省勉強』をさせてしまう家庭が増えています。

H:反省勉強って新しい言葉ですね。でも、「この計算を間違えたから、類題であと10問くらい解きなさい」と親が圧をかける光景は、なんとなくイメージできます。

 わが家には中学受験を終えた子と、中学受験予定の5年生がいるのですが、私の仕事がリモートになったため、同じく子どもの「できていないところ」が気になってしまいます。塾の算数の宿題をやっておいて、と子どもに言い置いて自分は別室で仕事をしますよね。それで、ふと子ども部屋をのぞいてみると問題を解き終わってアイドル雑誌を眺めていたりするわけです。「ちょっと、算数が終わったら次は国語の宿題を自発的にやってほしいんだけど~」と。毎日イライラです(笑)。

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11月25日に中学受験関連の書籍が発売。

『実録 中学受験 成功の分析 ~受験生の数だけドラマがある! 泣いたり落ち込んだりしたけれど、最後は笑った』
(日経xwoman編、日経BP刊、定価:本体1500円+税)


中学受験を決めたきっかけや子どもの受験勉強のスタイル、志望校の選び方といった「中学受験の道」は子どもと親の数だけあり、まさに百人百様です。
「これが正解」というものはありません。

本書ではDUALの人気連載「中学受験親、集まれ!!」から11の実例を収録しました。
幾多の苦難があっても、最後には親子で笑えた。中学受験で得た経験は、その後も成功や自信につながり、家族のきずなづくりに役立った。そうした「わが家なりの正解」を勝ち取るバイブルとして、ぜひお役立てください。

Part1
中学受験の現状・徹底解説

Part2
11家庭の事例に見る中学受験のリアル
西村則康先生ポイント解説付き

Part3
中学受験 成功へのロードマップ

コラム
小6の9月に長男が受験宣言 合格への道程は 
漫画家・細川貂々さん(『なぜか突然、中学受験。』著者)

途中撤退でも不合格でも、中学受験経験は未来に生きる
作家・藤岡陽子さん(『金の角持つ子どもたち』著者)

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