大人になったらもっとワクワクする世界があるよ、と伝えたい

さかい また、タレント・髙田万由子さんのお子さんのお姉ちゃんと弟さんのタイプが全然違って、それぞれにアプローチの方法を変えたというお話がありました。弟さんが本をあまり読まなかったけれど、興味を持ちそうな本をKindleに入れておいたら、いつの間にか読んでいたというお話が素敵でした。うちも、上の子があまり本を読まないので、早速アプローチを変えてトライしています。

書籍には、本を読まない息子のためにKindleを活用したという髙田万由子さんのエピソードも。画像はイメージ
書籍には、本を読まない息子のためにKindleを活用したという髙田万由子さんのエピソードも。画像はイメージ

北川 私は茂木さんが本の中で言っていた「その道の『一流』に触れさせる」大切さを、実践していきたいです。私は音楽や舞台観賞が好きで、0歳も行けるオーケストラに子どもを連れて行ったり、未就学児OKのバレエを観にいったりしていまして、学力だけでなく、芸術関係などの自己表現力も養っていけたらと思います。

 大きな舞台だけでなく、近所の公園に行って虫を触ることでもいいのですが、できるだけ本物の環境に触れさせたいですね。

さかい 「頭がいい」という言葉の意味を、今回いろいろなお話を聞いて、私自身も再確認しました。子どもに幸せに育ってほしい、いろいろな力を身に付けていってほしいという親の思いは一緒ですね。

北川 悩んでいるという点ではみなさん一緒で、ちょっと安心しました(笑)。幸せに育ってほしいという大きな思いの下、親は日々奮闘していますよね。子どもには好きなことを見つけていってほしいと思いますが、それは勉強でもいいし、勉強でなくてもいいと思うんです。そこに、親の期待を乗せてはいけないですよね。

 子どもに対して、親ができなかった夢を押しつけるのではなくて、子ども自身が好きなことを伸ばせるようサポートする立場で、成長を見守れたらいいなと思います。

丹後 そうですね。大人になったらもっとワクワクする世界があるよ、ということを見せてあげられる大人でいたいと思います。

―― そのために、普段、お子さんとの対話で意識していることはありますか?