歌や踊りを取り入れて話すと動いてくれることも

丹後 私は以前に小学校教師をしていましたので、宿題の大切さももちろん知っています。「宿題って、なんのためにあると思う?」と子どもたちに問いかけて、「自分で自分の力を試すチャンスなんだよ。分からないことを知るチャンス。宿題を出されなかったら、自分が理解していないことを誰にも気づかれないままで終わっちゃうよ」と伝えています。

 でも……もし宿題をやらずに遊んでしまっても、そういう時期があってもいいと思っています。子どもの目線で考えれば、日々楽しいことがたくさんあって、宿題ができない日があるのもよく分かります。それでも、「遊びも宿題も両方上手にやっていこうよ」と、先生とは違う立場として話すようにしています。

自分から学ぶ子に育てたいと願う親は多い。画像はイメージ
自分から学ぶ子に育てたいと願う親は多い。画像はイメージ

さかい そういえば子どもが小1のころは、「家に帰ってからの流れをつくるのが私の仕事」と考えて、毎日「今日は宿題で何をやったの?」と声をかけるようにしていましたね

丹後 わが子のように宿題がなかなか進まない場合は、「見える化する」のもいいなと思いました。「宿題をしたらシールを貼っておいてね」という具合に。親が口うるさく言わなくても、状況が見えるような仕組みづくりができたらいいですよね。

北川さゆ美さん(以下、敬称略) うちはちょうどトイレトレーニングをしているので、シール方式はよさそうですね。「トイレに行ったらシールを貼ろう」といえば楽しいですし、達成感も味わえそう

―― 2歳の子を育てる北川さんにとっても、「お子さんに動いてもらう」のは大変なことですよね。

北川 そうですね。うちの子は音楽が大好きで、日々歌ったり踊ったりしているので、私も一緒になって「これをやったら、次はあれをやろうね」なんていう声がけも、歌って踊りながら伝えたりしています(笑)。そうすると自然に動いてくれることもありますね。

―― 『「頭がいい子」~』の中でも、親が子どもと一緒の時間を大切にする、子どもにたびたび話しかけるなどの「共有型しつけ」が大事だと書かれています。まさにそれを実践しているのですね。

北川 ただ、今はイヤイヤ期が本当に大変で……。みなさん、どのように乗り越えてきましたか?