日経DUALの書籍『「頭がいい子」が育つ家庭の8つの習慣』では、生物学者の福岡伸一さん、脳科学者の茂木健一郎さんをはじめ、9人の著名人たちが、未来を生き抜く力を育てるために大切な親の関わり方を紹介しています。働きながら子育てをする日経xwomanアンバサダーの3人に、書籍を読んで感じたことや、子育てで実践していることについて聞きました。前・中・後の3回に分けてお届けします。

「付箋をいっぱい貼りました」

日経DUAL編集部(以下、――) まずは皆さんの現在のお仕事や子育ての状況について教えてください。

座談会はオンラインで開催。左上が丹後佳代さん、左下がさかいちづるさん、右下が北川さゆ美さん
座談会はオンラインで開催。左上が丹後佳代さん、左下がさかいちづるさん、右下が北川さゆ美さん

丹後佳代さん(以下、敬称略) 私は、愛媛県今治市で、タオル工場の経営をしています。子どもは小1と小4です。自分がタオルに関わりはじめたのは5年前で、それまでは、小学校教師を2年間と、保険代理店業と不動産の事務を経験しました。

 現在は家業ということで、仕事と家庭の境目がつけづらく、仕事を優先しがちな日々です。愛媛から東京に出張にいくことも多く、「子どもと接する時間が短い中、子どもにしてあげられることはなんだろう」と日々悩みながら進んでいます。

さかいちづるさん(以下、敬称略) 私は、兵庫県西宮市在住です。子どもは年長と小3です。夫婦ともに転勤族で、私は保険会社に15年勤め、群馬や青森、大阪など転々としてきました。保育園は3回の転園を経験し、夫が単身赴任で不在の時期もありました

 上の子が小学校に上がる際に、小1の壁が厳しいと感じ、年長の3月末で退職をして、現在はファイナンシャルプランナーとして活動しています。基本的には在宅で仕事をしています。

北川さゆ美さん(以下、敬称略) 大手メーカーに勤めていまして、海外営業や役員会議の運営などを経験してきました。2歳の娘が一人います。4月から保育園に通う予定だったのですが、コロナによる不安から見送り、実家が近いので日中は父母に見てもらいながら在宅勤務をしています。

 こういう働き方になり、来年からは保育園ではなく、幼稚園に通うのもありかもしれないと情報収集中です。ただ、幼稚園受験をする家庭は、早くから専門の教室に通ってかなり対策をしていると聞くので、後れを取っていると焦っています。

―― 働く母として、日経DUALの書籍『「頭がいい子」が育つ家庭の8つの習慣』を読み、どう感じましたか?

さかい 参考になるところがいくつもあり、付箋をいっぱい貼りました(笑)。書籍に登場するタレントの髙田万由子さんの話に出てきて、自分自身も実践中なのが、「自然の中で子どもを遊ばせる」という点です。

 わが家はキャンプにはまっていて、コロナ前は休みの日に月2回くらいのペースで行っていました。キャンプでは、自然に囲まれて、テレビもゲームもない中で、料理の手伝いをしてもらったり、不便があっても遊びをゼロから工夫したりして楽しんでいます。『「頭がいい子」~』を読んで、ぜひこれからも続けていきたいなと思いました。

丹後 私はこちらの本を読んで、子育ての勉強になっただけでなく、私自身が非常にホッとできた部分がありました。脳科学者の茂木健一郎さんのお話で、「0歳から保育園に入れることには大賛成」と書いてあった部分です

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『「頭がいい子」が育つ家庭の8つの習慣』

(日経DUAL編、1540円、日経BP刊)

未来を生き抜く力を育てるために親ができることを、具体的な30の「方針」として紹介。お茶の水女子大学名誉教授の内田伸子さんをはじめ、生物学者の福岡伸一さん、脳科学者の茂木健一郎さんなど、数多くの専門家や著名人に取材しています。ぜひ手に取ってお読みください。目次はこちらから!

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