大人に必要なおしゃれの4つのポイント
 ときめき
 快適さ
 社会的立場
 自己理解

 まずは「ときめき」。服は、肌に一日中のっている相棒みたいなものです。好きでもない服を着ていて幸せかというと、どうでしょう? 2点目は「快適さ」。例えば、この服は「ときめきます」「ウキウキします」、でも全身に金属のトゲがついていて、歩くたびに音がして、金属探知機に引っかかりまくります、という服では、日常生活が快適とは言えませんね。また、女の人はライフスタイルがよく変化します。例えば、お子さんが小さくていつも小走りしている生活なのに、靴は9㎝ヒールしかない、とか。やはり毎日の生活を考えると、快適ではありませんよね。

外見にはコミュニケーションを助ける働きもある

 3つ目は「社会的立場」。例えば、あなたが病院へ行ったら、お医者さんが白衣を着ないで「地獄へ落ちろ」とか「まだ俺は本気出してないだけ」とか書いたTシャツを着ていました。「病院選びを間違えたかも」と不安になりますよね。私たちは「パブリック」と「プライベート」という2種類の世界を持っていて、2つの場を行きつ戻りつ生活しているわけです。パブリックな役割をきちんと果たそうとするなら、周囲の方が見たときに「その立場らしい姿に見える」という社会性も求められます。

 最後は「自己理解」。コンサルティングの際、「あなたの見た目の長所を5つ挙げてください」といつも聞くのですが、たいていの方は「お尻が張っていて……」などと短所をつらつらと挙げてくれます。いやいや長所を聞いているんですよ。日本女性は奥ゆかしいのか、即答してくれる方が少ないです。

 でも、例えば、皆さんが仕事でお茶の新商品を販売するとします。そのお茶のいいところをパッケージで徹底的にアピールしませんか? 見た目を工夫することで、深くコミュニケーションを取らなくても、中身の魅力を伝えられますよね。外見にはコミュニケーションを助ける意味合いもあるわけです

 以上の4つのポイントは、実は自分にしか分かりません。どういう服ならときめくか、快適か、自分はどのような立場にいるのか、どんな風に見られたいのか。この4つを自分のはかりで考えてみない限り、本当に自分らしいおしゃれは実現できないのかなと思います。

 旬の服、流行を追いかけるだけの服から、あなたの「らしさ」を軸にしたおしゃれを見つけていきたいですね。そのために今日は皆さんの苦手な「自分のいいところ探し」をしていきます。

自分がなりたいイメージのキーワードは?

輪湖もなみさん(左)。日経DUALの蓬莱明子副編集長も登壇(右)
輪湖もなみさん(左)。日経DUALの蓬莱明子副編集長も登壇(右)

輪湖 では、ここでモデルさんにご登場いただきます。日経DUAL副編集長の蓬莱明子さんです。

副編集長 どうぞよろしくお願いします。

輪湖 では、ご自分が考える「自分の見た目の長所を3つ」挙げてください。