テレビや雑誌で活躍する人気料理家の栗原心平さん。「子どもたちが楽しく料理をすることで家族とのコミュニケーションが増え、自信が持てるようになれば」と、オンラインで子どもたちに料理を教えています。そこで本連載では、栗原さん自身の体験や教室での指導経験をもとに、料理と子どもの自己肯定感の関係について詳しく聞いていきます。第1回は子どもが料理をすることで自己肯定感が高まる理由や、親の関わり方について教えてもらいます。

子どもは親に認められたい。でも実際は?

 皆さん、こんにちは。料理家の栗原心平です。この連載では僕の専門である料理と子どもの自己肯定感をテーマにお話ししていきます。料理をすることと、子どもが自信を持つこと。この2つはあまり関係ないように思うかもしれませんね。しかし、僕が育ってきた環境や、料理家になってからの指導経験から、子どもが料理をできるようになることで、その子も家族も大きく変わることを確信してきました。

 自分を振り返ったり、わが子を見たりして思うのですが、子どもは親から認められたいと思っているものです。でも、実際の生活では、あまり認められることはありません。それどころか、怒られることのほうが多く、何かに挑戦しようとしても「それはしたらダメ」と拒絶されることも少なくありません。特に共働きだと「忙しいから、時間がないから、親が家にいないから」とダメが多くなりがちですよね。

 だからこそ、意識的に子どもが認められるチャンスをたくさん作ってあげることが大切だと思っています。料理は、そのチャンスとしてぴったりです。

 僕は小学校2年生のころ、家族のために料理をするようになりました。日曜日の朝にトーストとハムエッグを作るという簡単なメニューでしたが、その時の両親の反応が今の僕の原点になっています。

料理家の栗原心平さん。共働きの妻と小4の男の子を育てている。自身も共働きの家庭で育ち、母・栗原はるみさんの手ほどきを受け、小2で料理を始めた
料理家の栗原心平さん。共働きの妻と小4の男の子を育てている。自身も共働きの家庭で育ち、母・栗原はるみさんの手ほどきを受け、小2で料理を始めた

次ページから読める内容

  • 「自分が作った料理で家族が喜んだ」体験が子どもを伸ばす
  • 「料理をさせて」はできるだけかなえてあげて
  • 早く切れるより正しい切り方が大事
  • 片付けるまでが料理。約束を守れたことも認めるチャンスに

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