こんにちは。理科教育家の辻義夫です。

 私は日々、皆さんに中学受験を通して理科の楽しさを伝える仕事をしています。今回は、多くの子どもが「苦手」「嫌い」を連発する計算分野の問題について考えてみたいと思います。

理科ができる子の思考法とは

 「理科ができるようになるには、どんな勉強をすればいいですか?」とよく聞かれます。

 理科ができる子、特に物理や化学の計算問題ができる子どもたちに共通点があるとすれば、それは「整理上手」なところではないかと思います。

 理科や算数のいわゆる「思考系」と呼ばれる問題は、条件が複雑です。

 細かな条件設定を最後まで意識し続けながら解かないと、どこかでミスしてしまうような問題なのです。

 例えば次のような問題を例に挙げてみましょう。

【問題】ばねAは自然長が20cm、ばねBは自然長が15cmです。ばねAに20gのおもりをつるすと全長は22cmになり、ばねBに20gのおもりをつるすと全長は19cmになります。この2本のばねを用いて、次の図のようにおもりをつるしました。ばね自身の重さや棒の重さは考えないものとして、次のア~エにあてはまる数字を答えなさい。

(図版はいずれも辻さん)
(図版はいずれも辻さん)

 それぞれの図のばねの長さやおもりの重さを計算するのですが、つねに最初に与えられたばねAとばねBの自然長、のびを意識して解く必要があります。

次ページから読める内容

  • 問題に書き込み、書き出すことでミスを防ぐ
  • 化学計算も「書くこと」で失点を防ぐ

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